
ベトナムでの鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例を伝えるWHOのホームページ
WHOは1月20日、ベトナムで鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例が確認されたと発表した。同国では2年ぶりの患者で、WHOの統計では120例目(うち死亡60人)となった。
患者は18歳男性(Kien Giang Province在住)で、1月10日に症状が現れ、同月14日に入院したが、16日に死亡した。
感染経路としては、アヒルとの接触が疑われている。
今年に入ってから、鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例が相次いで確認されている。昨年の同時期は3回でいずれもエジプトからの報告だった。今年は7回目と倍増しただけでなく、中国、エジプト、インドネシア、カンボジアさらにベトナムと地域的にも広がりを見せている。
気になるのは感染経路として疑われている家きん類として、ニワトリだけでなく鳩やアヒルなども挙がってきた点だ。鳥インフルエンザH5N1ウイルスの感染が、鳥類の中で拡大していることをうかがわせる。