
図1 インフルエンザ定点当たり届出数の推移
各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり届出数(48週、11月29日~12月5日)によると、11都道県で流行の目安とされる「1人」を超え、前週の2道県から大幅に増加した(図1)。
48週に1人を超えていたのは、北海道(3.82)、佐賀県(2.41)、長崎県(2.00)、大分県(1.33)、埼玉県(1.30)、鹿児島県(1.26)、沖縄県(1.14)など11都道県(表1)。前週は北海道、大分県だけだったが、この1週間で一挙に拡大した。特に、九州で目立っており、九州地区全体としても「1人」を超えた。
表1 インフルエンザ定点当たり届出数の多い都道府県(編集部調べ)
全国 | 0.70 |
---|---|
北海道 | 3.82 |
佐賀県 | 2.41 |
長崎県 | 2.00 |
大分県 | 1.33 |
埼玉県 | 1.30 |
鹿児島県 | 1.26 |
沖縄県 | 1.14 |
群馬県 | 1.06 |
宮城県 | 1.04 |
宮崎県 | 1.02 |
福島県 | 1.00 |
岐阜県 | 0.87 |
東京都 | 0.76 |

図2 検出されたウイルス株(国立感染症研究所感染症情報センターのインフルエンザウイルス分離・検出速報)
国立感染症研究所感染症情報センターのインフルエンザウイルス分離・検出速報によると、43~47週の5週間で、A/H1N1pdmが12都府県から51件、A香港型が23都道府県から145件、B型はビクトリア系統株が4府県から6件、系統不明株が大阪府から2件報告されている。A香港型が優勢のようだが、A/H1N1pdmも分離・検出例全体(204件)の25%を占めている(図2)。
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