外務省や各国の保健当局などの情報によると、4月29日19時現在、新型インフルエンザの感染者を確認した国は8カ国となり、感染疑い例を確認したのは17カ国・地域となった。ただ、死亡例が確認されたのはメキシコのみで、他の国では確認されていない。なぜメキシコだけなのかは、今回の新型インフルエンザウイルスの毒性を評価する上で、最大のなぞとなっている。
新型インフルエンザの感染者を確認したのは、メキシコ、米国、カナダ、スペイン、英国のほか、ニュージーランド、イスラエル、コスタリカの8カ国となった(表1)。
また、感染疑い例を確認したのは、タイ、韓国、香港、オーストラリア、アイルランド、イタリア、スイス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、アルゼンチン、グアテマラ、コロンビア、ブラジル、ペルーの17カ国・地域となった。
■表1 4月29日19時現在、新型インフルエンザの感染者を確認した国
国 | 感染者 | 感染疑い |
---|---|---|
メキシコ | 26人(うち7人死亡)(4/27WHO発表) | 2498人(うち159人死亡)(4/28メキシコ政府発表) |
米国 | 64人(4/27CDC発表) | |
カナダ | 6人(4/27WHO発表) | |
スペイン | 2人(4/28スペイン保健・社会政策省発表) | 32人(4/28スペイン保健・社会政策省) |
英国 | 2人(4/27英国保健省) | 25人(4/27英国保健省) |
ニュージーランド | 3人(4/28ニュージーランド保健省) | |
イスラエル | 1人(4/28イスラエル保健省) | |
コスタリカ | 2人(4/28コスタリカ厚生省) |