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パンデミックに挑む

【季節性インフルエンザの今】
東京都、13検体すべてからタミフル耐性遺伝子を検出

 東京都感染症情報センターは1月19日、タミフル耐性遺伝子をもつAソ連型インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。都内では初めて。

 東京都健康安全研究センターウイルス研究科は、今シーズンに分離したインフルエンザウイルス(Aソ連型、H1N1)について、インフルエンザ定点医療機関や学級閉鎖があった学校の児童・生徒らの協力を得て、遺伝子検査を実施した。

 その結果、これまでに13分離ウイルス株について解析を行ったが、すべての株からタミフル耐性遺伝子を持つウイルスが見つかったという。

 なお、厚生労働省が1月16日に発表した中間報告によると、国立感染症研究所の検査の結果、1月8日現在で35株中34株からタミフル耐性ウイルスが見つかっている(表1参照)。

表1 確認されたタミフル耐性ウイルスの特徴(厚生労働省が16日に発表した中間報告から)

・確認されたタミフル耐性ウイルスは、昨シーズンからヨーロッパを中心に確認されている耐性ウイルスと同じ北欧系統となっている。
・今回検出されたタミフル耐性ウイルスは、今シーズンのワクチン株A/ブリスベン/59/2007の類似株であり、「今シーズンのワクチンは有効であることが推測される」(厚労省)としている。
・現在までのところ、ザナミビル(商品名:リレンザ)に対する耐性は確認されていない。
・今シーズンに分離されたインフルエンザウイルスのうち、A香港型(H3N2)ウイルス、B型ウイルスについては、現在のところ、タミフル耐性は確認されていない。
・WHOによると、病原性や臨床経過において、タミフル耐性ウイルスが通常のインフルエンザウイルスに比較して重篤な症状を引き起こす等の違いは確認されていない。

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