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シンコムが大阪で「医療3.0」時代の医療・薬学セミナーを開催

2011/09/12
本間康裕

ファルメディコ社長の狭間研至氏

 ソフトウエアの開発・販売を手がけるシンコム・システムズ・ジャパンは、8月17日に大阪で“~知の集積地OSAKAから日本再生の「ことづくり」を~”と題してセミナーを開催した。
 
 まず、大阪府内で調剤薬局を7店舗経営し、iPadやiPhone用の医療関連アプリケーションの開発も手がけるするファルメディコ社長の狭間研至氏が、「薬局から始める医療3.0への道」というタイトルで講演した。狭間氏は、大阪大学医学部出身で外科医としての勤務経験を持つ。
 
 狭間氏は、日本の医療界の状況について概要を説明した後、医療は現在「医療3.0」に進化しつつあると指摘した。医療1.0では、医師はスペシャリストで組織はピラミッド型、ITはスタンドアローンだった。これが医療2.0になって、医師はジェネラリスト、組織はフラット、ITはインターネットに変化した。「医療3.0では、医師はコラボレーター、組織はネットワーク型、ITはクラウドに進化する」(狭間氏)。
 

パネルディスカッションの様子

 こうした変化に応じて、薬局や薬剤師の役割も当然変化すると指摘。「薬剤師は、薬局の外に出て仕事をするようになる。介護施設や高齢者の居宅などへも訪問し、服薬指導、配薬支援などを行う」と説明した。また医療3.0のフェーズでは、薬剤師には、調剤技術ではなく、薬学的専門性や投薬に関する決断力が求められるようになる、とも指摘した。
 
 このほか、IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータである梅澤真史氏が、「Mac開発者のためのSmalltalk入門」と題して、iPhoneやiPad上で動作するアプリケーションの開発やその環境について講演した。

 セミナーの最後には、シンコム・システムズ・ジャパン社長の石村弘子氏、OHS協議会事務局長の卯津羅氏を加えて、パネルディスカッションを開催。現在の医療や医療ITに関して、様々な意見が出された。また石村氏は、米国で在宅医療に活用されている、メディカルコールセンター用ソフトウエアの導入事例などを紹介した。

(本間 康裕=医療とIT/デジタルヘルスOnline)

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