
NECのアンドロイド端末LifeTouch
NECが2月18日に開催した「NEC医療セミナー2011大阪」では、製品やソリューションの企画展示が行われた。
IT関連では、スマートフォンやタブレット端末を利用した医療ITソリューションが目立った。iPhone(アップル)やアンドロイド端末LifeTouch(NEC)などを活用して、業務効率を上げる効果があると期待されている。参考出展されたLifeTouchは、電子カルテシステム「MegaOakHR」と連携する「MegaOakアシスト らくらく看護師さん」を扱えるようにする予定。手のひらよりやや大きい程度のサイズなので、従来のノートPCなどに比べて、携帯性が格段に向上する。
また、電子タグを活用したRFIDソリューションも展示された。電子カルテシステムと連携してオーダーとの照合を自動的に行い、薬の誤投与や患者の取り違いを防ぐ「ベッドサイド自動認証システム」(NECネッツエスアイ)や、病院内のどこで設備を利用しているかを把握でき、医療機器の適正管理や利用効率化を実現できる無線LAN位置情報ソリューション「医療機器位置管理システム」(同)などだ。

医療機器位置管理システム用の電子タグ
このほか、パナソニック システムネットワークスが、電子カルテを表示させて利用する6.5型タッチパネル式液晶画面を搭載した重量約600グラムの業務用モバイル端末を展示した。1メートルの高さからコンクリート床に落下させても壊れないという堅牢さが特徴で、無線LAN、Bluetooth、赤外線の3つ通信インタフェースに対応する。すでに、警察の駐車違反車両取り締まり用端末として、納入実績がある。
(本間 康裕=医療とIT)