米IBMはドイツで現地時間2009年6月3日、同社の「インフォメーション・オンデマンド(IOD)」戦略を補強する新たな製品やサービスなどを発表した。これらの製品やサービスは、ビジネス情報の活用支援を目的とするもの。同社は、情報管理機能を拡張するほか、財務実績や人材管理、顧客管理といった分野で業界に特化した分析アプリケーションの開発に取り組む。
具体的には、新しいアプリケーションとして医療機関向けの「InfoSphere Clinical Analytics for Healthcare Providers」を発表した。このソフトウエアは、複数の情報源から収集した医療関連情報を統合して分析するもの。医療の質や治療の効率の向上を支援する。課金や研究室のシステムのほか、薬局や電子医療記録のシステムなどを活用することで、異なる医療機関や医師などから患者についてより多くの情報を収集できるようになる。
また、同社のビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウエア「Cognos Series」とパフォーマンス管理ツールの次期版には、米SPSSの統計ソフトウエア「PASW Statistics」の分析機能が追加される。この機能の追加より、ライフサイエンス、金融サービス、行政部門向けに新しい分析機能を提供できるとしている。(ITPro)
■米IBMの報道発表資料へ
- 1