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道内最大規模の地域医療連携システムが本格稼働
富士通、旭川赤十字病院に地域医療ネットワークシステムを納入

2008/11/26
井関清経

 富士通はこのほど、旭川赤十字病院(北海道旭川市、院長・後藤 聰氏)を中核とした、北海道で最大規模となる地域医療連携システムを構築し、本格稼働したと発表した。

 稼働した地域連携システムは、富士通の地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」を採用し、同病院と68カ所(2008年11月1日現在)の連携先医療施設との診療情報の共有を実現したもの。患者のプロフィルや診療歴などのカルテ情報を開示・共有することで、地域医療機関の連携強化を支援する。

 富士通は、島根県の「医療ネットしまね」や長崎県の「あじさいネット」など、各地の地域医療連携システムを構築したノウハウを集約した地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」を2007年10月より提供している。

 導入した旭川赤十字病院では、「HOPE/地域連携」を活用して2008年4月から同院を中核とする地域医療連携システムを順次稼働させてきたという。2008年11月現在、診療所やリハビリテーション病院など68医療機関と連携し、ネットワークを利用して、カルテ、検歴、病名、属性情報や血液型などの患者プロフィール、診療情報のサマリー、放射線・生理・内視鏡・自科検査のレポート、画像など診療情報の共有を行っている。

 今回、構築・運用が始まった地域連携システムの特長は、まず、富士通の診療画像情報システム「HOPE/DrABLE-EX」と連携することで、CTやMRIなどの画像データや放射線科医による読影レポートを連携先医療機関へインターネットで送り、フィルムレスの運用が行えること。また、患者の診療計画「地域連携パス」を、システム上で一元管理することが可能になった。

 セキュリティ面は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠したセキュリティ対策を実現し、IPsec(Internet Protocol)レベルの暗号化機能による2点間の閉塞された仮想化通信、SSLによる暗号化、ファイアーウォールによるセグメント分割などネットワークに対するセキュリティ対策を行うほか、情報アクセスログ管理機能により、不正アクセスを防止しているという。

 同地域医療連携システムは今後、2008年12月までに、連携先医療施設数を74カ所まで拡張する予定。(井関 清経)

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