NECは10月15日、医療施設の患者受付、入院管理、会計・レセプト発行などの医療事務を支援するシステム「MegaOakIBARS」を強化した新版「MegaOakIBARS II」を同日に発売したと発表した。
「MegaOakIBARS II」の特長は、これまで膨大な労力を要していた、記入漏れ・記入ミス、診療行為間の関連性の確認などの院内での紙レセプトのチェックをシステム画面上で自動的に行える点にあるという。チェック機能には最新の医療制度改革や診療報酬改定等も細かに反映され、これまで医事課職員や医師が膨大な時間と手間を掛けて行っていた全ての紙レセプトの確認作業が、自動チェックで抽出したミスのあるレセプトのみを再確認・修正する工数だけに限定できる。そのため、「レセプトチェックに関わる作業工数を50%ほど削減できる」(NEC)という。
また、レセプトオンライン化により支払基金から返戻されるレセプトの査定データを、「審査機関別」「診療科別」「薬剤別」などに分析し、見やすい帳票やグラフで表示することも特長という。これによって、「業務・経営課題を迅速に把握でき、医療業務の効率化や収益改善策の策定につなげることが可能」(NEC)としている。
「MegaOakIBARS II」のパッケージ価格は、1080万円から(ハード、SI費は含まず)。2009年3月から出荷を開始する。同社はあわせて、300床以下の医療機関向けシステム「MegaOakIBARS II /LT」も同時に出荷を始める予定。NECは今後3年間で、「MegaOakIBARS II」「MegaOakIBARS II /LT」の両製品合計で400システムの販売を目指す。

レセプト表示画面イメージ
■NECの「医療情報ソリューション」Webページ
・http://www.nec.co.jp/medsq/index.html
■「MegaOakIBARS II」発表資料のWebページ
・http://www.nec.co.jp/press/ja/0810/1501-01.html