日経メディカルのロゴ画像

『医療とIT』は2012年4月1日より『デジタルヘルスOnline』に全面移行しました

部門システムとの密接な連携とがん専門病院必須の機能を実装した
総合医療情報システムを実現
事例研究:群馬県立がんセンター

2007/12/19

 
がん専門病院として必須の機能を実装

 そうした部門システム連携で最も特長的なのが、がん登録システムとの連携だ。全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)に加盟している群馬県立がんセンターは、1988年に院内がん登録システムを導入、全がん協だけでなく群馬県地域がん登録へも毎年約1200例の症例を提出してきた。2002年に地域がん診療連携拠点病院になったことにより、院内がん登録システムの標準登録項目に対応するソフト改良を行い、さらに、電子カルテシステムと融合させることを目指した(GCC-CanR)。

 がん登録システムは患者マスタをはじめとした、各種情報が電子カルテやオーダリングと密接に連携する必要がある。それを実現することにより、電子カルテによる病名登録や統計の精度向上や登録の簡便化、病歴担当者の負担軽減などが可能になる。

 同センターが開発した連携機能は、電子カルテから患者基本情報、入院期間や診療科、担当医師、病棟などの入退院情報、病名オーダ・処方オーダだけでなく病理結果といったオーダ情報以外の情報も院内がん登録システムに受け渡す。今後は院内がん登録システムのサマリ情報を電子カルテで参照できるよう連携機能を強化する予定だ。

 もう1つの特長は、化学療法オーダ(レジメンオーダ)を実装した点。抗がん剤投与などのレジメンオーダを実装するには、投与順、投与時間、年齢や体表面積に応じた投与量の調整など患者ごとのプロトコールをまとめるノウハウが必要で、このノウハウが「MegaOakHR」のレジメンオーダ機能にも活かされている。

 また、レジメンオーダには、休薬期間マスタや総投与量マスタをチェックし、休薬期間が経過していないオーダや使用量がオーバーしているオーダに対して警告を出すなど、安全性を担保する機能が盛り込まれている。

 実装されたレジメンオーダ機能に対して、「実際の化学療法の現場の仕様が反映されたことで、通院治療センターで非常によく機能している。院内の薬事委員会で決定されたレジメンに沿って治療が行われる限り、安全性が高まるとともに非常にオーダ作業が楽になった」(澤田氏)と利用の有効性を語る。
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んでいる人におすすめ