
図1 定点当たりの患者報告数(首都圏) 山梨県と群馬県は45週まで。他は46週まで。
今年のインフルエンザは、例年になく早い立ち上がりとなっている。46週時点での定点当たりの患者報告数をみると、千葉県が1.51、東京都も1.02となり、それぞれ流行の目安である1.00を上回った。首都圏では神奈川県が45週時点ですでに1.01となり、46週でも1.78と勢いは衰えていない(図1)。
全国では、北海道が44週の0.87から45週には3.50へ急増。45週時点で、深川保健所管内で19.00、富良野保健所管内では27.67とそれぞれ注意報レベルに達した。
例年になく早い流行の立ち上がりについては、史上初の早期流行との指摘も出ている。明日からの3連休で外出する人も多いと予想されるが、個人レベルでの感染予防の徹底が望まれる。医療機関としては、休み明け後に患者増の可能性があることを想定し、そのための備えを検討すべきだろう。