WHOが9月14日までにまとめたインフルエンザウイルスのサーベイランス(GISRS)によると、8月19日から9月1日までに検出されたウイルスはA型が69.1%、B型が30.9%で、A型が主流となっている。
この間に検査されたウイルスは1万4677検体。そのうち1870検体からインフルエンザウイルスが検出された。A型が1293件(69.1%)、B型が577件(30.9%)だった。
A型の中では、H3N2亜型が1020件(84.6%)、H1N1pdm09が171件(14.2%)だった。またB型のうち、山形系が16件(69.6%)、ビクトリア系が7件(30.4%)となっている。
地域的に見ると、アフリカではB型の報告が増えており、特に南アフリカではH3N2亜型との混合流行の様相を呈している。
中国大陸の南部では、ウイルスの活動が衰え始めている中、H3N2亜型が依然として主流であるものの、H1N1pdm09やB型も報告されている。
一方、ヨーロッパでは、H3N2亜型やB型の散発例が報告されている状況だ。ただオランダからは、タミフル耐性(H275Y変異)が確認されたH1N1pdm09が2件報告されており、監視強化が必要となっている。
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