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「薬機法改正はゴールでなく通過点にすぎない」
厚労省薬事企画官が令和時代の薬剤師・薬局の方向性を語る

2020/10/07
日経ドラッグインフォメーション

 日経BPは2020年10月14~16日の3日間、オンラインで「日経クロスヘルス EXPO 2020」を開催する。このEXPOは、医療・介護・健康といったヘルスケア分野の行政動向や、様々な製品・サービスに関する最新情報を得られる場だ。昨年は東京ビッグサイトで開催したが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、セミナーや展示の全てをオンラインで展開する。本連載ではセミナーを中心に、EXPOの見どころを紹介していく。

 薬剤師・薬局を巡っては、ここ数年来、大きな変革の波が押し寄せている。背景には、患者のための薬局ビジョン、診療報酬改定、医薬品医療機器等法(薬機法)改正など、今後の薬剤師・薬局の方向性を行政が示していることがある。10月15日(木)16:00~のセミナーに登壇する厚生労働省医薬・生活衛生局総務課薬事企画官の安川孝志氏に、講演に先立って話を聞いた。


10月15日(木)16:00~に登壇する厚生労働省医薬・生活衛生局総務課薬事企画官の安川孝志氏

 薬剤師・薬局の役割は、近年大きく変化しており、特にここ数年、薬剤師の取り組みが問われています。それに対し、行政として「患者のための薬局ビジョン」の策定、健康サポート薬局のスタート、調剤報酬改定など、様々な機会を通じて方向性を示してきました。

 その基本となるのは、どうやって患者に向き合っていくかです。単に薬を渡して終わりではなく、患者の薬物療法にどう関わっていくかであり、これは薬剤師としての本来の姿です。

 今回の医薬品医療機器等法(薬機法)改正では、病気になった患者をどう支えていくかということを、薬剤師・薬局のあり方の見直しというかたちで示しました。あり方を見直すのが目的であり、法改正自体がゴールではありません。ただ単に、通過点にすぎないと思っています。

 医療を取り巻く環境が大きく変化している中で、改正薬機法には、薬剤師・薬局のあり方だけでなく、医薬品の承認制度や安全対策などを含め、多岐にわたる内容が盛り込まれており、段階的に施行されます。その中で、2020年9月には服薬期間中の継続的服薬指導(フォローアップ)、オンライン服薬指導といった薬局業務に関わる法律が施行されました。

 特にオンライン服薬指導は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により時限的・特例的な対応が認められており、改正薬機法に基づくオンライン服薬指導と併存したかたちとなっています。両者で何が違うのか理解するとともに、薬剤師としてICTを活用した業務に取り組むことも今後求められます。

 感染症予防は公衆衛生の基本であり、薬剤師に求められる職能です。COVID-19に関する様々な情報が飛び交う中で、地域住民の不安に応え、何が正しいのかを示すことも薬剤師の役割です。

 15日の講演では、薬剤師・薬局に関する最近の状況を踏まえつつ、改めて薬機法改正のポイントを解説します。また、薬剤師の養成を含めて、専門制度や認定制度、卒後研修など、薬剤師の専門性に関する課題についても、私見を交えてお話ししたいと思っています。令和の時代に求められる薬剤師・薬局の役割を考える機会になれば幸いです。

令和の時代に求められる薬剤師・薬局の役割

2020年10月15日(木) 16:00-17:00 ※オンライン開催

ここ数年来、患者のための薬局ビジョン、診療報酬改定、薬機法改正など、今後の薬剤師・薬局の方向性を行政として示している。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により、薬剤師として関わるべき課題も多くなっている。このような状況を踏まえた、令和の時代に求められる薬剤師・薬局の役割について説明する。

<演者>
厚生労働省 医薬・生活衛生局 総務課
薬事企画官
安川 孝志 氏

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連載の紹介

日経クロスヘルス EXPO 2020 リポート
2019年10月、医療従事者と周辺産業関係者の交流を目的に初開催して好評を博した「日経クロスヘルス EXPO」を、2020年は10月14日(水)~16日(金)にオンライン開催しました。その様子をお届けします。

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