ザ☆ディベート、第5回「高齢者肺癌、手術か放射線療法か」の投票の中間集計がまとまりました。今回は2つのケースそれぞれで投票いただきましたが、肺葉切除可能なCASE1では「手術」、肺葉切除不能なCASE2では「放射線」が、それぞれ7割超という結果になりました。
投票とともに寄せられたコメントを見ると、「とにかく手術は避けたい」という手術消極派や、「取れるものは取る」という手術積極派も散見されるものの、多くのドクターがケースバイケースで選択するというご意見でした。中には「身近な専門医の意見に従う」という意見もありました。
代表的なコメントを、グラフの下から次ページまで、一挙に掲載しました。こちらも参照しながら、第5回の「ザ☆ディベート」をお楽しみください。
投票は2月6日(火)まで受け付けています(投票できるのは医師会員のみです)。下のボタンから、NMOの動画を閲覧し、続けてケアネットの動画をご覧いただくと、投票とコメントができるようになります。ぜひ、先生方のご意見をお寄せください。

「第5回 高齢者肺癌、手術か放射線療法か」中間集計結果(2013年1月29日現在、n=1176)
投票した方のコメント(一部、投稿時間順)
◆自分自身全麻開腹手術を経験した身からしては、開胸手術を避ける方法があるならば避ける道を選びます。[2013年1月23日12時29分]
◆開胸手術はできるだけ避けたい。[2013年1月23日12時31分]
◆放射線治療は再発のリスクもあり切除可能なら手術を選択。もし再発した時の手段として放射線治療は温存したい。[ペンネーム:kmorison-2013年1月23日15時19分]
◆"肺葉切除可能ならば、標準的治療である手術を行って欲しい。肺葉切除不可能ならば、侵襲が少ない放射線療法を行い、局所再発が認められた場合に救済手術として欲しい。自分は肺癌に関して専門で無いので、主治医・担当医の勧める治療に賛同したいと思う。ただ、自分としては、癌と無縁の人生を送りたいと願っている。[ペンネーム:oyaoya-2013年1月23日16時53分]
◆どのくらい呼吸機能が悪いのか不明手術で在宅酸素療法になる可能が高いなら手術を止めるという人もいるだろう。最近の肺がんの遺伝子検索などの結果から様々な選択肢の広がりが有り、再発が局所ではなく遠隔臓器再発も多い肺がんでは、十分な組織が採取できる方法(手術)が望ましいと考えている。[ペンネーム:まよっこ-2013年1月23日19時06分]
◆放射線療法にかけたいと思います。[ペンネーム:足利家-2013年1月23日22時01分]
◆覚悟の上での喫煙。手術は選びたくない。ましてや、高齢であれば。[ペンネーム:オカメ-2013年1月23日23時10分]
◆case1 は、75歳以下ならやはり手術をする。75歳以上でも全身状態やADL良好なら手術をする。case2 では、区域切除しかないと思われるし、手術を望まないなら SBRT も考慮。ただし、放射線性肺臓炎も十分に説明した上での話。[ペンネーム:外科系初期研修医-2013年1月24日8時27分]
◆Never smokerの自分なら、ADLよければ手術を出来る限り選択すると思う。[ペンネーム:moke-2013年1月24日9時00分]
◆切除可能なら切るし切除不能なら切らない。[ペンネーム:p-p-2013年1月24日9時47分]
◆放射線療法のほうが継続できると思います。[ペンネーム:vez07174-2013年1月24日9時50分]
◆自分の親父も80歳を過ぎてから胃癌、肺癌が見つかりましたが根治手術で助かりました。根治できるものは、年齢を問わず、体力的に持つようなら、できるだけ手術療法がいいと思います。[ペンネーム:いちごいちえ-2013年1月24日10時05分]
◆イメージとしては、切除部がピンポイント過ぎて放射線を使うほうが再発率が高いような気がします。術後の回復には時間がかかるでしょうが、区域切除のほうがあとあと優れているのではないかと考えます。[ペンネーム:naitou-2013年1月24日10時07分]
◆信頼できる近くの専門家に従う。[ペンネーム:alex-2013年1月24日10時10分]
◆肺がんの組織型にもよる。non-small sqamous なら上記腺癌では遺伝子変異の有無にもよる小細胞でも当然異なる。今回の症例では遺伝子変異に触れられておらず、決めにくい。[ペンネーム:shige-2013年1月24日10時24分]
◆余命を考えるとSRBTを選択したくなる。[ペンネーム:手術こわい-2013年1月24日10時26分]
◆切除可能な場合は手術、不可能な場合は放射線を選択する。[ペンネーム:画像診断屋-2013年1月24日10時27分]
◆既存の肺がんの予後、生存率はやはりope適応と思います。[ペンネーム:山-2013年1月24日10時29分]
◆現時点では切除可能は手術、不可能は放射線を選択します。[ペンネーム:忍者-2013年1月24日10時31分]
◆化学療法や放射線療法はしんどそうだからね。手術だけしてあとは何もしないのがいいね。[ペンネーム:ばびゅーん-2013年1月24日10時42分]
◆様々な背景や考え方、場合があるでしょうが、普通に考えて切除できるなら切除が正しい選択、切除不能なら放射線+化学療法と考えます。[ペンネーム:-2013年1月24日10時50分]
◆その75歳の時点で、人生の問題を抱えていなければ放射線療法を選択、解決すべき問題があり更なる長生きを求めている自分がいれば、手術による完治の可能性を求める。[2013年1月24日10時52分]
◆放射線療法と手術療法ともに大変進歩しているのにびっくりしました[ペンネーム:マー君-2013年1月24日10時55分]
◆根治療法をめざして安心するためには、よほど高齢でもなければ手術を選択すると思う。[ペンネーム:ikechang-2013年1月24日11時04分]
◆実際に癌になった場合を想像するには難しいです。[ペンネーム:nmiki-2013年1月24日11時05分]
◆手術の方が信頼できます[ペンネーム:-2013年1月24日11時06分]
◆肺葉切除可能な場合は判断に悩みますが、リンパ節廓清もできる手術を選びたい。肺葉切除不能な場合は低侵襲な放射線治療を選択します。[2013年1月24日11時06分]
◆自分は喫煙などの呼吸機能が落ちそうな習慣がないので、75でもオペできそうである。これが85や90歳なら自然余命をかんがえてもSBRTのウェイトが大きくなりそう。[ペンネーム:yosida-2013年1月24日11時14分]
◆原則的には手術治療が第一選択肢であると考える。[ペンネーム:naika-2013年1月24日11時20分]
◆やはりリンパ節の転移が気になるので手術がいい。[ペンネーム:ウッキー-2013年1月24日11時26分]
◆難しい選択ですが、肺葉切除可能であれば手術を選択します。[ペンネーム:ゆうき-2013年1月24日11時26分]
◆両方するっていうのはダメなのかな?[ペンネーム:-2013年1月24日11時33分]
◆がん治療では、切除可能な場合はやはり病変部摘出が基本に思います。病期にも依りますが。[ペンネーム:普通の小児科医-2013年1月24日11時43分]
◆呼吸・心機能が区域切除が可能な程度であれば根治手術を行いたいと考えます。[ペンネーム:ぽみゅぽみゅ-2013年1月24日11時46分]
◆手術できるものはオペが望ましいと思います。[ペンネーム:名無し-2013年1月24日11時48分]
◆まず、低侵襲治療を選択します[ペンネーム:はなげ-2013年1月24日11時56分]
◆とれるなら手術がいいと思います。[ペンネーム:ハヤタン-2013年1月24日12時02分]
◆楔状切除しか出来ない場合以外は外科的切除を希望します。それ以上進行しておれば、放射線と抗がん剤治療にします。[ペンネーム:しろ-2013年1月24日12時03分]
◆根治性を求めるなら手術。[ペンネーム:やっくん-2013年1月24日12時05分]
◆可能なら悪いものは切除してほしいですよね。[ペンネーム:suzukazu-2013年1月24日12時05分]
◆切除可能なものは切除。[ペンネーム:つう-2013年1月24日12時16分]
◆オペしたくない。[ペンネーム:yoshi-2013年1月24日12時20分]
◆外科系医師の立場からはとれるものはとりたい。放射線治療は痛くはないが皮膚潰瘍や線維化など長期にわたりQOLを低下させることも強調すべきである。[ペンネーム:PPP-2013年1月24日12時23分]
◆まずは侵襲の少ない治療で治療してみたいと思います。[ペンネーム:-2013年1月24日12時26分]
◆患者背景を考慮して、それぞれの病期にあった適切な治療が望ましいと考える。最終目標はあくまで患者のQOLの改善にあるべきだと思う。[2013年1月24日12時27分]
◆早期であるならまずは根治手術を受けた上で、再発のときに備えて放射線治療を残しておきたい。[ペンネーム:夢酒-2013年1月24日12時27分]
◆放射線では不安。やはり切除の方に期待が持てる。[ペンネーム:-2013年1月24日12時27分]
◆興味深いトピックスをありがとうございました。症例によっても違うし、患者の性格によっても、また主治医の治療志向性によっても、治療方法が変わってくるだろうと思いました。[2013年1月24日12時28分]
◆手術できるものは手術が第一だと思います。[ペンネーム:chibical-2013年1月24日12時31分]
◆やはり長期予後を考えるべき。[ペンネーム:yukkie-2013年1月24日12時42分]
◆そのときの体力にもよりますね。認知症の状態と。[ペンネーム:じいさん先生-2013年1月24日12時48分]
◆切除できるのであれば、切除すべきと思います。手術により患部を見ることによりリンパ節転移や播種などのわかりますので。放射線療法ではもし播種などがあった場合完治するかどうかわかりませんので。切除不能な場合はまず放射線療法を行うと思います[ペンネーム:hi-2013年1月24日12時55分]
◆いざとなると選択は難しいでしょうね。仕事を継続しているのか?家族との関係は?など。[ペンネーム:bakabon-2013年1月24日12時59分]
◆肺区域切除が可能かどうかでさらに選択肢が増えますから、CASE2の質問は、適切な選択肢が不十分だと思います。[ペンネーム:神経内科医-2013年1月24日13時03分]
◆手術可能であれば手術、不能であれば放射線治療がいいです。[ペンネーム:としたくのちち-2013年1月24日13時05分]
◆やはり、原発巣のコントロールにおいては、まずは手術による摘出を外科医としては選択したい。[ペンネーム:福山あかひげ-2013年1月24日13時21分]
◆手術可能なら手術が一番確実、手術後に呼吸不全などをきたす可能性が高ければやはり放射線照射でしょう。[ペンネーム:-2013年1月24日13時21分]
◆75才前であれば区域切除できるのであれば手術を希望するが、75才以上であれば定位放射線療法を希望する。[2013年1月24日13時23分]
◆どちらも理解はできますが、私自身なら手術を選択します。[ペンネーム:-2013年1月24日13時24分]
◆リンパ節転移の有無を評価したところで、リンパ節転移のある患者さんの多くは抗癌剤で救済出来ません(生存期間の延長がアウトカムとなります)。このことを正しく評価・理解しないと、日本の医療の質向上は望めません。[2013年1月24日13時38分]
◆将来、リンパ節転移の評価がキチンとリンパ節廓清をしなくても判るようになればSBRTだと思いますが元気に動けるなら現段階では手術を選択すと思います。しかし、一人になり支えるものがなければSBRTにすると思います。[ペンネーム:のる-2013年1月24日13時56分]