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薬物療法ガイド─基礎編─
抗癌剤の薬理作用

2009/04/27

 もう1つの殺細胞性抗癌剤として(2)微小管作用抗癌剤がある。

●微小管作用抗癌剤(アルカロイド系抗癌剤)
 細胞の有糸分裂などに働く微小管やチューブリンに作用する抗癌剤で、アルカロイド系抗癌剤とも呼ばれる。チューブリンが重合して微小管となるのを阻害するビンカアルカロイドと、微小管の脱重合を阻害して異常な形のチューブリンを形成するタキサンに大別される。異常な形のチューブリンは微小管形成時に取り込まれ、異常な微小管が形成され、正常な有糸分裂を阻害することで抗腫瘍活性を示す。

(下表では、商品名をクリックすると、医薬品情報の詳細を表示します)

種類名 一般名 適応症 商品名
ビンカアルカロイド ビンクリスチン ホジキン病,リンパ肉腫,悪性リンパ腫,悪性星細胞腫,急性白血病,細網肉腫,小児ウイルムス腫瘍,小児横紋筋肉腫,小児血管肉腫,小児腫瘍,小児神経芽腫,神経膠腫,多発性骨髄腫,白血病,乏突起膠腫,慢性白血病の急性転化時,睾丸胎児性癌 オンコビン注射用1mg
ビンブラスチン 悪性リンパ腫の自覚的並びに他覚的症状の緩解,再発性腺外腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,再発精巣腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,再発卵巣腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,再発胚細胞腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,難治性性腺外腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,難治性精巣腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,難治性卵巣腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,難治性胚細胞腫瘍の自覚的並びに他覚的症状の緩解,尿路上皮癌,破壊胞状奇胎の自覚的並びに他覚的症状の緩解,胞状奇胎の自覚的並びに他覚的症状の緩解,絨毛癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解,絨毛性疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 エクザール注射用10mg
ビンデシン 悪性リンパ腫の自覚的並びに他覚的症状の緩解,急性白血病の自覚的並びに他覚的症状の緩解,食道癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解,肺癌の自覚的並びに他覚的症状の緩解,慢性骨髄性白血病の急性転化の自覚的並びに他覚的症状の緩解 注射用フィルデシン1mg
注射用フィルデシン3mg
ビノレルビン 再発乳癌,手術不能乳癌,非小細胞肺癌 ナベルビン注10
ナベルビン注40
タキサン パクリタキセル 胃癌,子宮体癌,乳癌,非小細胞肺癌,卵巣癌 パクリタキセル注射液100mg「サワイ」
パクリタキセル注30mg/5ml「NK」
パクリタキセル注射液30mg「サワイ」
パクリタキセル注射液150mg「サワイ」
パクリタキセル注100mg/16.7ml「NK」
タキソール注射液30mg
タキソール注射液100mg
ドセタキセル 胃癌,子宮体癌,食道癌,頭頚部癌,乳癌,非小細胞肺癌,卵巣癌 タキソテール注
タキソテール注

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