08年5月30~6月3日、米国・シカゴで、第44回米国臨床腫瘍学会・年次集会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)が開催された。このASCOに参加した、杏林大学医学部腫瘍内科学教授の古瀬純司氏に、年次集会を振り返っていただいた。
古瀬氏は注目した演題として、膵癌に対して術後の補助療法(アジュバント)にゲムシタビンを投与することで、全生存期間(OS)が大きく延長したという発表を挙げた。2005年のASCOで、無病生存期間を延長するというデータは早々に出ていたが、予後の短い膵癌のアジュバント治療としては、やはりOSの延長にこそ意味があると語る。膵癌は手術できても再発率が高いため、アジュバントには大きな期待が寄せられると、指摘する。
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