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トピック◎新型コロナウイルス感染症・クラスター
研修医の集団感染で慶應義塾大学病院長が謝罪

 医療者としての行動規範をより一層周知徹底し、再発防止に努めていく──。集団での会食を機に、初期研修医18人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染が発生したことを受け、慶応義塾大学病院は4月6日、病院長の北川雄光氏の名前で声明文を公表。「ご迷惑、ご心配をおかけした関係の皆様、社会全体に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

研修医のCOVID-19集団感染が発生した慶応義塾大学病院

 同病院では3月31日、研修を修了した初期研修医の1人が新型コロナウイルス陽性であることが確認された。これを受け、4月1日から他の施設で後期研修に臨むことになっていた医師も含め、初期研修医99人を14日間の自宅待機とした。接触者の調査を進めるとともに、待機を命じた初期研修医全員のPCR検査を実施したところ、4月6日までに99人中18人がPCR陽性となったという。陽性者は同病院に入院。陰性となった研修医も含め、全員の14日間の自宅待機を続行している。

 接触者の調査では、初期研修医の約40人が集団で会食を行っていたことが判明。同病院は行政に報告し、その指導の下で対策を行っているという。ただ、会食に参加しなかった初期研修医にも陽性者が出ていることから、さらなる接触者調査を継続している。

 北川氏は声明の中で、「当院では、全ての教職員に対して会食を行わないよう再三再四厳しい注意を行ってきた」とし、「例年行っていた初期臨床研修の修了式を集合する形で実施することも取りやめ、その後の懇親会も行わないよう注意喚起を行ってきた」と説明している。その上で、集団での会食を機に集団感染が発生したことについては、「初期臨床研修医のとった行動は、患者さんを守るべき医療者として許されない行為であり、医師としての自覚が欠如していたと言わざるを得ない」と断言。「初期臨床研修医の指導を行う大学病院として今回の事案を大変重く受けとめている」などと指導者側の責任にも言及した。

■参考情報
新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について(慶応義塾大学病院、2020年4月6日)

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