日経メディカル Cancer Review

2008/4/15

トピックス3 [08 Spring]

ソラフェニブの非小細胞肺がんの第III相試験が中止に


 バイエル薬品は2月18日、ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)の非小細胞肺がんNSCLC)を対象に行われていた海外第III相臨床試験の中間解析の結果、主要評価項目である全生存期間(OS)の延長が認められなかったとして、試験を進めていたバイエルヘルスケア・ファーマシューティカル社とオニキス・ファーマシューティカル社が、同日付けで試験を中止すると発表した。

 この海外第III相臨床試験ESCAPE(Evaluation of Sorafenib, Carboplatin And Paclitaxel Efficacy)は、カルボプラチン・パクリタキセルにソラフェニブを併用し、その上乗せ効果の有無を検討する目的で行われた。肺扁平上皮がん患者サブグループにおいて、カルボプラチン・パクリタキセル併用群と比較し、ソラフェニブ・カルボプラチン・パクリタキセル3剤併用群の生存期間が下回ることが確認されたという。

 ESCAPEに参加したNSCLC患者は北南米、欧州、アジア太平洋地区の900人以上。いずれも肺がんに対する全身化学療法の治療歴なく、NSCLCのすべての組織型が含まれる。患者を無作為に2群に割り付け、一方の群にはカルボプラチン、パクリタキセルの2剤による最長6サイクルの化学療法に加えソラフェニブ400mg錠を1日2回、もう一方には偽薬を投与していた。

 両社は今回の結果を、国際学会などで報告するとしている。

 NSCLCを対象にしたソラフェニブの第III相試験としては、このほかにNexUS(NSCLC research Experience Utilizing Sorafenib)が進行している。この試験では前治療がない患者を対象に欧州で標準的に使われているゲムシタビンとシスプラチン併用レジメンにソラフェニブを追加して、上乗せ効果を検討している。

(日経メディカルCancer Review)

日経メディカル Cancer Review

関連記事

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 終末期、患者に選択肢を提示するのはタブー 日本赤十字社医療センター救急科の山下智幸氏に聞く FBシェア数:179
  2. 論文掲載を狙いたい「バリュー雑誌」 市中病院からトップジャーナルを狙おう! FBシェア数:78
  3. 8カ月男児、身体が柔らかい、運動発達が進まない 日経メディクイズ●小児 FBシェア数:0
  4. 医師国試合格発表、合格率は89.0%にダウン 9029人の新医師が誕生、あなたの大学の合格率は? FBシェア数:512
  5. 働き方改革の最終報告書案、「年1860時間」の特… シリーズ◎医師の働き方改革に関する検討会 FBシェア数:53
  6. 腹痛による不登校を繰り返す児童で考えたいこと 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:21
  7. 在宅の管理料が査定、レセプトのどこが問題? あのレセプトが削られたわけ FBシェア数:14
  8. 加算は場当たり的、今こそ医療財政の抜本改革を シリーズ◎何でもPros Cons【診療報酬上の加算ってどう思う?】 FBシェア数:5
  9. 医師の働き方改革が支離滅裂なワケ 研修医のための人生ライフ向上塾! FBシェア数:42
  10. 病理医がAIに置き換わらない理由、教えます シリーズ◎何でもPros Cons【医師の仕事は半分以上AIに置き換わる?】 FBシェア数:179
医師と医学研究者におすすめの英文校正