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【企業提供】 対談 [07 Winter]
地域連携パスの重要性と作成上の留意点

がん医療におけるパスの将来

岡田 開業医は地域パスに参加することで、自院をブランド化したいという気持ちがあります。患者さんは病院のパンフレットの中に名前が入っている診療所であれば、レベルが高いのではないかと安心します。また、診療所は病院で開かれる定期的な会合に参加することで、勤務医がいつでもきちんと対応してくれるような関係をつくりたいと考えています。バリアンスが起きたときに、どういうフォローの仕方を急性期病院側で行っていただけるのか、そういう部分もマニュアルにしていただきたいですね。患者さんがどのようなときに、病院の外来にいつ行っていただけばいいのかという取り決めを、診療所と病院の間で行わないと、診療所側としてはパスに参加しにくいと思います。

 しかも、それは患者さんにもわかるような形であることが望まれます。

 先ほど、患者さんは手術を受けた後、病院から見放されてしまうのではないか、もう診てもらえないのではないかと不安を覚えるという話がありました。これを解消するためにはパスの中に、例えば「6カ月ごとに病院の外来を受診」と明記されていればいいのではないかと思います。

 患者さんに1人の主治医だったのが、2人の主治医を持つことになると理解していただければいいのではないでしょうか。それも一つのブランド化だと思いますが、そうした工夫を病院側にしていただければ、我々開業医も患者さんも安心できます。

小西 開業医の先生の中には、必ずしもがんの専門ではない方もいます。そうした先生は勉強しなければいけないという面があります。日本の卒後教育は充実していません。また、それを学会でも補いきれないのが現状です。そのため地域連携をしようという地域の基幹病院が、その役割を担わなければなりません。勤務医、開業医ともに集まっていただき、互いに顔を合わせ、情報交換することで、患者さんが安心して行き来することができる、気心の知れたチーム医療者同士の関係作りが重要です。会合では必ず講演会や勉強会を開き、新しい疾患、新しい治療法について最新の話題を共有することも大切です。1人か2人講師を立て、勉強会をするようにしたらいいでしょう。病院はこうした努力をしていかなくてはならない時代に入っています。

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