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[ルポ・がん医療の現場] [2007 Winter]
DPCは医師自身が納得するため 合言葉は「説明できる医療」
手稲渓仁会病院(札幌市)

2007/12/20
日経メディカルCancer Review

ジェネリック導入の決定には
明確な導入を周知した


 DPC移行に呼応して薬剤をジェネリックに切り替える医療機関もあると水を向けると、樫村氏は「ジェネリックへの切り替えはDPC以前の問題である」と即答した。同院では、外来の薬剤については、患者の意思に従うが、入院時の注射薬については、ジェネリック品目1つひとつについて、26のクライテリア(前ページ表1)で精査し、それぞれに0点から2点までの採点を行う。52点満点で26点以上となった薬剤は切り替えるという方針を導入、徹底している。DPCもクリニカルパスも医療の透明性を維持するための手段だったが、ジェネリックへの切り替えも基準をオープンにし、検討の過程を公表するスタイルを取っている。

 ジェネリックといえば、品質、情報提供という課題を再三再四、指摘されてきた歴史がある一方で、最近は厚生労働省が率先してジェネリックの使用を推奨している状況にある。医療機関が独自のクライテリアを持つ意味は大きい。

 同病院の「注射薬のジェネリック品導入評価表」を眺めてみる。例えば情報提供ではホームページも評価対象となる。「IF,添付文書以外の有用な文献情報等も掲載している」と、満点の「2点」が加点される。「IF,添付文書の情報がある」は「1点」、「ホームページがない」は論外(「0点」)という評価だ。

 ジェネリック品への切り替えについては、210人の医師全員にアナウンスし、全員の承諾が前提となる。ある医師が切り替えに対して同意できないことを「説明」できれば、切り替えは見送りとなる仕組みだ。

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