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国立がんセンター研究所・ゲノム構造解析プロジェクトプロジェクトリーダー 柴田龍弘 氏
国際がんゲノムコンソーシアムが始動がんの遺伝子異常のカタログ作りに挑む
〔ミニインタビュー〕

2008/11/29
日経メディカルCancer Review

ヒトゲノムプロジェクトの25,000倍のデータを産出

―― 解析結果は知的財産ということになります。その扱いはどうなるのですか。

柴田 解析された結果は、逐次ICGCの定めたデータベースから速やかに公表されます。この解析結果については知的所有権を主張しないということで、各参加機関が合意しています。論文発表については各研究機関が自由に発表できることになっています。
 
いつまでに解析を終えるという目標は定めていないのですが、総計で50種類のがんについて500症例のがん細胞を調べますので、25、000人分のゲノム解析データが得られることになります。

―― つまりヒトゲノムプロジェクトの25,000倍ですね。

柴田 そうです。ヒトゲノムプロジェクトでも解析が終わると同時に、新しい課題が浮上してきました。がんゲノムでも解析が終わった時点でがんのすべてがわかるというわけにはいかないと思います。

しかし、メチル化の問題にせよ、small RNA等の発現異常の問題にせよ、ゲノム異常が明らかになることが研究を進めるうえで大変重要なデータになることは間違いありません。これらのデータががんの予防、診断、治療の新しい方法を開発しようとするすべての研究者にとってきわめて貴重な情報源となるはずと考えています。

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