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ミニインタビュー
駅ビルで白血病の診療 がん治療を身近なものにしたい
ナビタスクリニック立川院長 久住英二氏

2008/11/07
日経メディカルCancer Review

がん医療では、セカンドオピニオンやフォローアップ受診の比重が増している。より身近ながん医療の実践を目指し、患者や家族が日ごろ利用する駅ビルに「がん」を診療できるクリニックを開業する試みが、JR東日本の主要な駅で始まった。その第1号であるJR立川駅のナビタスクリニック立川(http://www.navitasclinic.jp)の院長、久住英二氏に意義と意気込みを聞いた。(聞き手:小崎丈太郎=日経メディカルCancerReview)

プロフィール
久住英二(くすみ・えいじ)氏。1999年新潟大学医学部卒業。虎の門病院(東京・港区)内科研修を経て、2004年に同病院血液科医員。2006年から東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム部門研究員。2008年6月に立川駅の駅ビル「エキュート立川」の約80坪のスペースにナビタスクリニック立川を開業。専門は内科、血液腫瘍内科、旅行医学。

――JR立川駅、は西東京の交通の要衝です。その駅ビルに血液内科を標榜するクリニックができたことは画期的だと思うのですが。

久住 私は、虎の門病院血液科で、血液腫瘍の治療や抗がん剤の副作用の管理、骨髄抑制時の日和見感染の管理を行っていました。

そうした診療を手がけながら、一方で血液疾患の慢性期の医療の不備を感じていました。急性期の治療を終えて退院した患者の慢性期を患者の生活で診ることができないか、そう考えていたのです。

その後、東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム部門(2008年10月より先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門に名称変更)で医療ガバナンス研究に参加しましたが、そのときに新宿駅西口徒歩3分の雑居ビルに夜間診療専門クリニック(コラボクリニック新宿)を開設するという社会実験に参加する機会を得ることができ、そのときの経験をナビタスクリニック立川で活かそうと考えています。

――このナビタスクリニック立川では血液内科だけではなく、内科、小児科、女性内科、皮膚科も標榜されています。特に血液内科についてお尋ねしたいのですが、白血病の患者さんは来ているのですか。

久住 骨髄性異形成症候群(MDS)や多発性骨髄腫の患者さんが数人、フォローアップで来ています。国立病院機構災害医療センター(東京・立川市)やJR東京総合病院(東京・渋谷区)などから症状の安定した患者さんを紹介してもらっています。

また血液内科や女性内科を標榜していると貧血を訴える患者さんも見えます。こうした患者さんの中から悪性の疾患が発見できるのではないかと考えています。

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