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ミニ・インタビュー
日本癌治療学会総会の意義は多職種連携最新の標準治療を討議したい
日本癌治療学会総会会長・大阪市立大学腫瘍外科教授平川弘聖氏

2008/08/18
日経メディカルCancer Review

10月30日から11月1日まで名古屋国際会議場で開催される日本癌治療学会総会。がんの臨床医学では国内最大の学会総会を率いる平川氏に総会開催の狙いと抱負を聞いた。(聞き手:小崎丈太郎=日経メディカルCancerReview)

――今年の日本癌治療学会総会の狙いはどこにありますか。

平川 今年は、10月最後の週に名古屋でCancer weekとして、前半は日本癌学会が開催され、日本癌治療学会は後半に開催されます。日本癌学会の最終日と日本癌治療学会の初日にあたる10月30日には両学会合同シンポジウムが企画されています。ここでは、トランスレーショナルリサーチ研究のアップデートを行います。日本癌学会は基礎の立場から、日本癌治療学会は臨床の立場より両者の接点を合同シンポジウムの形で議論したい。
 がん診療の質を高めるためには、基礎と臨床の相互交流が欠かせません。両者の連携が取る下地を作ることが目的です。このシンポジウムでは基礎研究の側からiPS細胞で脚光を浴びている京都大学教授の山中伸弥氏もシンポジストのひとりとして参加されます。臨床の側からは、ロボット工学を援用した低侵襲医療のほか、化学療法、放射線治療、分子標的治療、免疫・遺伝子治療の現状と展望を総括することにしています。

――網羅的なテーマを盛り込んでいますね。

平川 日本癌治療学会の果たす役割は沢山ありますが、その中の1つは専門領域の異なる医師らの横の連携を取ること。またコメディカルとの連携を強化することも重要です。どちらも最新の医療がどの水準にあるのか、どこまで要求されているのかという情報を共有しておくことが不可欠です。日本癌治療学会には、こうした情報を発信していく大きな使命を担っております。そのために、今回の総会のテーマを「和と輪」にしました。医療機関内の多職種の連携、さらに患者さんも参加した医療、これは「和」です。一方で、病病連携、病診連携がないと多様化する医療ニーズ、患者さんからの要望に応えることができない。こので必要になってくるのが「輪」です。

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