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023.日経メディカル 聞く論文(2021.05.31-06.04)
COVID-19退院患者の1年後の呼吸機能は? 他

2021/06/04

 2021年6月4日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聞く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。


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(1)Lancet Respratory Medicine誌から COVID-19退院患者の1年後の呼吸機能は?
 中国武漢大学人民医院のXiaojun Wu氏らは、COVID-19の後遺症が呼吸機能に与える影響を調べるために、同大学病院に入院したCOVID-19患者を退院後12カ月間追跡し、呼吸機能検査とCT画像の変化を調べたところ、多くの患者は時間と共に改善していたが、一部の患者は12カ月後でも異常が継続していたと報告した。結果は2021年5月5日のLancet Respratory Medicine誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から 死亡リスクが高くない肥満ってどんな人?
  ドイツGerman Institute of Human Nutrition Potsdam-RehbrueckeのAnika Zembic氏らは、米国と英国の大規模コホート研究のデータを利用して、BMIが30を超えても正常体重の人と死亡リスクが変わらない「代謝的に健康な肥満(MHO)」に該当するのはどんな人かについて検討し、MHOの新たな定義を提案した。結果は2021年5月7日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)BMJ誌から AstraZeneca社のコロナワクチンは利益に比べれば接種後の血栓症リスクは小さい
 アデノウイルスをベクターに用いたワクチンは、血栓症のリスクを増やす可能性が懸念されている。デンマークSouthern Denmark大学のAnton Pottegard氏らは、2016~18年のデンマーク国民と2018~19年のノルウェーの国民に起こった心血管イベントと血栓イベントの標準化発生率を、AstraZeneca社のSARS-CoV-2ワクチンChAdOx1-Sの初回接種を受けた人と比較するコホート研究を行い、両国のワクチン接種者は国民全体に比べ脳静脈血栓症などの発生率が高かったと報告した。しかし、ワクチンの必要性と効果に比べれば、絶対的なリスク増加は小さいと著者らは見なしている。結果は、2021年5月5日のBMJ誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Neurology誌から 脳出血はその後の脳梗塞と心筋梗塞の危険因子
 米国Weill Cornell MedicineのSantosh B. Murthy氏らは、米国で行われた4件の住民ベースのコホート研究の参加者のデータをプール解析し、脳出血を起こした患者はその後に脳梗塞や心筋梗塞を起こすリスクが高かったと報告した。結果は2021年5月3日JAMA Neurology誌電子版に掲載された。

(5)NEJM誌から Novavax社のワクチンは南アの変異株にも有望
 米国Novavax社のVivek Shinde氏らは、南アフリカ共和国で同社の組み換えスパイク蛋白質ナノ粒子ワクチンNVX-CoV2373に関する第2a/b相臨床試験を行い、このワクチンは特にHIVに感染していない人で効果が期待でき、同国で優勢になっているB.1.351系統の変異株に対しても、COVID-19発症予防効果を示したと報告した。結果は2021年5月5日のNEJM誌電子版に掲載された。

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