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077.日経メディカル 聴く論文(2022.06.27-07.01)
減量手術は肥満に関連する癌のリスクを減らす 他

2022/07/01

 2022年6月27日から7月1日に日経メディカルOnlineで紹介した5本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします

(1)JAMA誌から 減量手術は肥満に関連する癌のリスクを減らす
 米国Cleveland Clinicの研究グループは、BMIが35以上の患者で、減量手術を受けた人と受けなかった人を長期追跡して癌のリスクを比較するマッチドコホート研究を行い、肥満に関連する癌の発症リスクとあらゆる癌による死亡リスクは、減量手術群で有意に低かったと報告した。結果は2022年6月3日のJAMA誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から 尿酸降下薬はCKD予防に役立たない
 米国North Mississippi Medical Centerの研究グループは、米国の退役軍人局の医療データベースを利用して、腎機能が正常な人が新たに尿酸降下薬の使用を始めた場合の腎機能に及ぼす影響を検討するコホート研究を行ったところ、利益が見られないのみならず、一部の患者では腎機能の低下が進む可能性が示唆されたと報告した。結果は2022年6月3日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌から HPVワクチンは呼吸器乳頭腫症の再発も減らす
 チェコ共和国Charles大学の研究グループは、再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)の成人患者50人を対象に、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種して、3回目の接種から5年後までの再発頻度を調べる臨床研究を行い、ワクチン接種後は接種前に比べ外科的治療が必要になる再発頻度が減ったと報告した。結果は2022年6月2日のJAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Network Open誌から 副甲状腺機能亢進症で骨折や心血管リスクが増加
 スウェーデンGothenburg大学の研究グループは、原発性副甲状腺(上皮小体)機能亢進症と診断された患者と、一般の地域住民の中から年齢・性別・居住地をマッチさせた対照群コホートを2006年1月から2017年12月まで追跡して骨折や心血管イベントのリスクを比較し、副甲状腺機能亢進症患者ではそれらのリスクが増加しているが、副甲状腺切除術を受けることでリスクは減少したと報告した。結果は2022年6月3日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(5)JAMA Ophthalmology誌から βカロテン非含有サプリが加齢黄斑変性の進行を安全に抑制
 米国立衛生研究所(NIH)National Eye Instituteの研究グループは、AREDS2(Age Related Eye Disease Study 2)研究のコホートを長期追跡して、当初のAREDS研究で肺癌リスクの増加が指摘されたβカロテンをルテイン/ゼアキサンチンに変更したサプリメントの安全性と有効性を検討し、修正後のサプリメントは肺癌のリスクを増やすことなく加齢黄斑変性の進行リスクを減らしていたと報告した。結果は2022年6月2日のJAMA Ophthalmology誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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