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076.日経メディカル 聴く論文(2022.06.20-06.24)
2018~21年に英国で発生したサル痘患者の7症例 他

2022/06/24

 2022年6月20日から6月24日に日経メディカルOnlineで紹介した5本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします

(1)Lancet Infectious Disease誌から 2018~21年に英国で発生したサル痘患者の7症例
 英国Liverpool大学の研究グループは、2018~21年に、PCR検査でサル痘と確定診断された患者が7人を対象とする後ろ向き観察研究を行い、臨床経過とウイルス動態、および、実験的な治療薬の使用経験をLancet Infectious Disease誌に報告し、論文は2022年5月24日の電子版で公開された。

(2)JAMA Network Open誌から モンテルカストは不眠や不安のリスクを高める
 英国Oxford大学Warneford病院の研究グループは、気管支喘息やアレルギー性鼻 炎で ロイコトリエン受容体拮抗薬のモンテルカストを使い始めた患者を対象に、有害事象である精神神経疾患の1年後までの発症率を検討し、傾向スコアをマッチさせたモンテルカスト以外の薬を使い始めた患者に比べ、不安障害や不眠症のリスクが高かったと報告した。結果は2022年5月24日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Network Open誌から 喫煙歴のない非小細胞肺癌にペムブロリズマブは向かない?
 英国Royal Marsden Hospital and Institute of Cancer Researchの研究グループは、年齢が18歳以上の進行した非小細胞肺癌患者で、免疫チェックポイント阻害薬のペムブロリズマブを第1選択治療に用いた患者の全生存期間を、喫煙歴の有無で比較する後ろ向きコホート研究を行い、喫煙歴がある患者の方が全生存期間が有意に長かったと報告した。なお、第1選択で白金製剤の化学療法を受けた患者では、反対に喫煙歴がない患者の方が生存期間が長かった。結果は2022年5月25日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(4)BMJ誌から 妊娠糖尿病の有害事象はインスリン使用の有無で異なる
 中国中南大学の研究グループは、妊娠糖尿病と母子に生じる有害なアウトカムの関係を検討するために系統的レビューとメタアナリシスを行い、インスリン未使用の妊婦では、帝王切開や早産、巨大児などが多くなり、インスリンを使用した妊婦では、新生児の在胎不当過大や黄疸、呼吸窮迫症候群などが有意に多かったと報告した。結果は2022年5月25日のBMJ誌電子版に掲載された。

(5)Lancet誌から リサンキズマブはクローン病の寛解導入に有望
 オランダAmsterdam大学医療センターの研究グループは、中等症から重症の活動性クローン病患者に対する寛解導入療法にリサンキズマブを用いて安全性と有効性を評価した2件の第3相臨床試験「ADVANCE」と「MOTIVATE」の初期の結果をまとめ、どちらの試験でもリサンキズマブはプラセボ群に比べ、臨床的寛解達成率が有意に高く、内視鏡所見の改善が見られた割合も高かったと報告した。両試験の概略はLancet誌2022年5月28日号に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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