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高齢者の厳格降圧、利益ありは余命3年以上 他

2022/06/03

 2022年5月30日から6月3日に日経メディカルOnlineで紹介した5本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします

(1)JAMA Intern Med誌から 高齢者の厳格降圧、利益ありは余命3年以上
 英国Liverpool大学の研究グループは、厳格な目標域の降圧治療を実施した臨床試験のデータを利用して、60歳以上の高血圧患者に対する降圧治療で主要心血管イベントの絶対リスク減少が意義あるレベルになるまでに要する期間を推定し、余命が3年を超える高齢者では有意義だが、1年未満の場合は降圧治療は適切ではないと報告した。結果は2022年5月9日のJAMA Intern Med誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から 透析患者向け掻痒治療薬の国内第2相の結果
 新潟大学の成田一衛氏らは、血液透析を受けていて中等症から重症の皮膚掻痒症の日本人患者を対象に、選択的κオピオイド受容体作動薬であるdifelikefalinを静注し、有効性と安全性に基づく最適用量を調べる第2相臨床試験を行い、掻痒症治療に推奨される用量は0.5μg/kgと報告した。結果は2022年5月5日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。同研究は、キッセイ薬品工業と丸石製薬の支援を受けたものだ。

(3)Lancet誌から 外陰部扁平上皮内病変にイミキモドは第1選択となり得る
 豪州Graz医科大学の研究グループは、外陰部の高悪性度扁平上皮内病変対象に、イミキモドと外科治療の有効性と安全性を比較する第3相臨床試験を行い、イミキモドの6カ月後の完全寛解達成率は外科治療に劣らなかったと報告した。結果は2022年5月7日のLancet誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Network Open誌から 腹部大動脈瘤破裂後の死亡率、女性>男性
 カナダToronto大学の研究グループは、コホート研究の結果、腹部大動脈瘤が破裂して修復手術を受けた患者の院内死亡率と8年以内の死亡率を調べ、男性患者よりも女性患者の死亡率が高かったと報告した。結果は2022年5月10日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(5)Lancet Regional Health Europa誌から 高齢者の自立支援には屋外のリフォームが有用
 香港大学の研究グループは、イングランド在住の高齢者を対象として、運動障害のある人とない人の住居のリフォームが、転倒や疼痛、健康状態などに及ぼす影響を検討し、屋外のリフォームの方が屋内のリフォームより高齢者の自立にもたらす利益は大きいと報告した。結果は2022年5月4日のLancet Regional Health Europa誌電子版に掲載された。

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