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071.日経メディカル 聴く論文(2022.05.16-05.20)
COVID-19が日本の病院診療に及ぼした影響 他

2022/05/20

 2022年5月16日から5月20日に日経メディカルOnlineで紹介した5本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします

(1)BMJ Open誌から COVID-19が日本の病院診療に及ぼした影響
 東京大学の山口聡子氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが日本の医療に与えた影響を検討するために、日本国内26病院の入院および外来受診のデータを利用して、2020年の状況をパンデミック前と比較するコホート研究を行い、入院患者も外来受診も2020年5月の第1波の時期に最も大きな抑制が見られ、影響の大きさは患者の疾患により違いが見られたことを報告した。結果は2022年4月22日のBMJ Open誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から 新型コロナワクチンで回避できた感染・入院・死亡をカリフォルニア州で推定
 米国California大学San Francisco校の研究グループは、新型コロナワクチン接種により回避されたSARS-CoV-2感染、COVID-19による入院および死亡の件数を推定するためにモデルを用いた分析を行い、カリフォルニア州の感染者数の相対減少率を約72%と推定した。結果は2022年4月22日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Network Open誌から COVID-19治療薬の相互作用を軽視すべきではない
 イタリアSalerno大学の研究グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に用いられた様々な薬の薬剤間相互作用(DDIs)がもたらす有害な影響を調べる系統的レビューを行い、現時点で利用が可能なDDIsチェッカーを用いれば、全てではないもの、実際に生じたDDIsによる有害事象や薬物有害反応(ADRs)を予測できるため、COVID-19のような緊急事態で他の疾患の承認薬を転用する場合も、DDIsを軽視すべきではないと報告した。結果は2022年4月19日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(4)NEJM誌から 抗体薬AZD7442のCOVID-19発症予防効果は約8割
 米国Colorado大学医学部の研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する完全ヒトモノクローナル抗体のチキサゲビマブとシルガビマブを併せて用いるAZD7442の、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症予防効果を調べる第3相臨床試験を行い、発症率は0.2%、プラセボ群と比較した相対リスク減少は76.7%だったと報告した。結果は2022年4月20日のNEJM誌電子版に掲載された。

(5)JAMA Network Open誌から アミロイドPETの結果を血漿マーカーで予想できるか
 米国C2N Diagnostics社の研究グループは、血液検査の結果を利用して、アミロイドPET検査によるアミロイド陽性/陰性判定を予測するアルゴリズムを構築して、その検査精度を検討し、アルツハイマー病(AD)の早期診断に寄与できる可能性があると報告した。結果は2022年4月21日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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