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054.日経メディカル 聴く論文(2022.01.11-2022.01.14)
ブレークスルー感染者から濃厚接触者への感染リスクは低い 他

2022/01/14

 2022年1月14日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。

(1)MDPI Vaccines誌から ブレークスルー感染者から濃厚接触者への感染リスクは低い
 ドイツケルン市公衆衛生局のLea Hsu氏らは、同市民の感染データを分析して、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの接種完了者がブレークスルー感染した場合に、濃厚接触者に感染させる可能性は、ワクチン非接種者に比べ約3分の1であることが示唆されたと報告した。結果は2021年11月2日のMDPI Vaccines誌電子版に掲載された。

(2)BMJ誌から mRNA-1273の感染予防効果はデルタ株ではやや低い
 米国Kaiser Permanente Southern California(KPSC)の研究グループは、Moderna社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンmRNA-1273の2回接種が、各種変異株の感染を予防する効果を調べる診断陰性例コントロール研究を行い、デルタ株に対する効果は他の変異株に比べやや低く、効果は時間とともに減弱する傾向を示したと報告した。結果は2021年12月15日のBMJ誌電子版に掲載された。

(3)Lancet誌から リバーロキサバンはCOVID-19患者の退院後VTEを減らす
 ブラジルScience Valley Research Instituteの研究グループは、血栓症のリスクが高いと考えられるCOVID-19患者の退院後に、リバーロキサバンを35日間投与する臨床試験を行い、抗凝固薬を使用しなかった対照群に比べて、静脈血栓塞栓症(VTE)を起こすリスクが67%低下していたと報告した。結果は2021年12月15日のLancet誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Neurology誌から 脳卒中後てんかん患者にはどの抗痙攣薬を使用すべきか?
 スウェーデンSahlgrenska大学病院の研究グループは、脳卒中後にてんかんを起こした患者に対する抗痙攣薬の投与が、その後の生存アウトカムに与える影響を調べる後ろ向きコホート研究を行い、カルバマゼピンを基準として死亡リスクを比較したところ、薬の種類によって死亡リスクの増加や減少が見られたと報告した。結果は2021年12月13日のJAMA Neurology誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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