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046.日経メディカル 聴く論文(2021.11.8-11.12)
HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない 他

2021/11/12

 2021年11月12日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。

(1)Lancet Oncology誌から HPVワクチン1回接種でも感染予防効果は3回接種に劣らない
 国際がん研究機関(IRAC)のPartha Basu氏らは、10~18歳の少女を対象に2009年7月からインドで行われたが、2010年4月に中断された4価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの臨床試験に参加した女性を約10年後まで追跡して、試験中断によりワクチンを1回しか受けていなかった女性でも、発癌リスクの高いHPV16型と18型に対する感染予防効果は劣っていなかったと報告した。結果は2021年10月8日のLancet Oncology誌電子版に掲載された。

(2)NEJM誌から 細胞培養インフルエンザワクチンは18歳未満の小児に有効
 豪州Melbourne大学のTerence Nolan氏らは、2歳以上18歳未満の小児や青少年を対象に、2017~19年の3シーズンに細胞培養で作成した季節性インフルエンザワクチンの有効性と安全性を検討する臨床試験を8カ国で行い、髄膜炎菌ワクチンの対照群に比べ、インフルエンザを予防する効果が高かったと報告した。結果はNEJM誌2021年10月14日号に掲載された。

(3)BMJ誌から 急性尿閉は泌尿生殖器癌、大腸癌、神経系癌のマーカーになるか?
 デンマークAarhus大学のMaria Bisgaard Bengtsen氏らは、急性尿閉で入院した50歳以上のデンマーク国民の診療記録を調べ、尿閉患者ではその後に泌尿生殖器癌、大腸癌、神経系の癌と診断される割合が一般住民よりも高く、急性尿閉は潜在的な癌のリスク増加を示すマーカーとして役立つ可能性があると報告した。結果は2021年10月19日のBMJ誌電子版に掲載された。

(4)Lancet誌から tirzepatideの血糖コントロールはインスリングラルギンより良好
 イタリアPisa大学のStefano Del Prato氏らは、GLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用する共受容体作動薬として開発されたtirzepatideを、心血管リスクの高い2型糖尿病患者に投与して、インスリングラルギンと血糖コントロールを比較する第3相臨床試験を行い、tirzepatideは低血糖の発症率を増やすことなく、インスリングラルギンよりもHbA1cを有意に低下させたと報告した。結果は2021年10月18日のLancet誌電子版に掲載された。

(5)JAMA Network Open誌から 術中デクスメデトミジン投与は高齢者の腹部手術後の回復を早める
 中国First Affiliated Hospital of Anhui Medical UniversityのYao Lu氏らは、高齢者の腹部手術中にデクスメデトミジン(DEX)を投与して、術後の回復をプラセボ(生理食塩水)と比較する臨床試験を行い、DEXの使用が排ガスまでの時間や入院期間の有意な短縮をもたらしたと報告した。結果は2021年10月14日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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