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043.日経メディカル 聴く論文(2021.10.18-10.22)
パンデミックによる癌の診断遅れは日本でも 他

2021/10/22

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(1)JAMA Network Open誌から パンデミックによる癌の診断遅れは日本でも
 横浜市立大学医学部の葛生健人氏らは、国内の2病院で消化器癌と診断された患者数と診断時点での癌のステージを、COVID-19パンデミック前とパンデミック中で比較し、胃癌と大腸癌の患者では、パンデミック前に比べステージIの段階で診断される患者の割合が有意に減少していたと報告した。結果は2021年9月21日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(2)BMJ誌から 急性冠症候群疑い患者にCT冠動脈造影を急ぐ必要はない
 英国Edinburgh大学のAlasdair J Gray氏らは、急性冠症候群が疑われる胸痛で救急受診した患者に対して、すぐにCT冠動脈造影(CTCA)を実施した場合と標準的なケアのみを行った場合の臨床アウトカムを調べるランダム化比較試験を行い、早期のCTCAで1年後までの死亡と非致死的心筋梗塞を減らすことはできなかったと報告した。結果は2021年9月29日のBMJ誌電子版に掲載された。

(3)BMJ誌から COVID-19に対する血液製剤と抗体治療の総括
 カナダMcMaster大学のReed AC Siemieniuk氏らは、COVID-19患者に対して回復期血漿や抗体製剤などの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験を抽出してネットワークメタアナリシスを行い、抗体製剤の一部は入院リスクを軽減できたが、それ以外の治療にはベネフィットが見られなかったと報告した。結果は2021年9月23日のBMJ誌電子版にに掲載された。

(4)JAMA Network Open誌から 治療抵抗性うつ病の臨床試験においてプラセボ効果の影響は大きい
 カナダToronto大学のBrett D. M. Jones氏らは、治療抵抗性のうつ病患者に対する各種(薬物療法、脳刺激治療、心理療法など)のランダム化比較試験(RCT)データを用いたメタアナリシスを行い、この種の試験ではプラセボの効果量が大きいため、試験デザインに配慮する必要があると報告した。結果は2021年9月24日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(5)NEJM誌から 潰瘍性大腸炎の寛解導入と維持療法にozanimodが有望
 米国California大学SanDiego校のWilliam J. Sandborn氏らは、中等度から重度の潰瘍性大腸炎(UC)患者に対して、選択的スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)受容体調節薬のozanimodを投与する第3相臨床試験を行い、この薬が寛解導入や維持療法に有効だったと報告した。結果は2021年9月30日のNEJM誌に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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