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030.日経メディカル 聴く論文(2021.07.19-07.23)
SARS-CoV-2ワクチン接種後は家庭内感染リスクが半減する 他

2021/07/23

 2021年7月23日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。
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(1)NEJM誌から SARS-CoV-2ワクチン接種後は家庭内感染リスクが半減する
 英国公衆衛生庁(PHE)のRoss J. Harris氏らは、SARS-CoV-2ワクチンの接種を少なくとも1回接種を受けた人が感染した場合の、家庭内における2次感染リスクについて検討し、初回接種から21日後以降の発端患者から家族が感染するリスクは、発端患者が未接種だった場合に比べ、ほぼ半分だったと報告した。結果はCORRESPONDENCEとして2021年6月23日のNEJM誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から COVID-19に伴う嗅覚障害は1年後にはほとんどが回復
 フランスStrasbourg大学病院のMarion Renaud氏らは、COVID-19の診断が確定し、特徴的な症状の1つである急性の嗅覚障害を発症した患者97人を対象に、1年後まで追跡して長期的経過を調べるコホート研究を行い、しばらくは症状が持続した患者もいたが、1年後までにはほとんどの患者が回復しており、予後は良好だったと報告した。結果は2021年6月24日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)Lancet Regional Health誌から 海外旅行者などに対するCOVID-19対策のシミュレーション
 香港大学のBingyi Yanga氏らは、香港に入国した海外からの渡航者のデータを用いて、COVID-19の隔離と検査の戦略の効果を検討し、有病率が低い国からの渡航者には隔離7日間の緩やかな戦略を取っても、有病率が高い国からの渡航者を14日間隔離する厳しい方法を実施した場合に比べ、香港住民の感染リスクは低かったと報告した。詳細は2021年6月20日のLancet Regional Health誌電子版に掲載された。

(4)EClinicalMedicine誌から nitazoxanideはCOVID-19治療薬に使えるか?
 ブラジルSao Paulo連邦大学のVinicius Fontanesi Blum氏らは、もともと抗原虫薬として開発されたnitazoxanide(NTZ)に抗ウイルス作用もあることから、軽度の呼吸機能障害で入院したCOVID-19患者に投与する予備的な第2相臨床試験を行い、NTZはプラセボよりも入院期間やPCR陰性になるまでの期間を短縮することが示唆されたと報告した。パイロット試験の結果は2021年6月26日のEClinicalMedicine誌電子版に掲載された。

(5)EClinicalMedicine誌から テノホビルとエムトリシタビンはCOVID-19患者のウイルス増殖を抑えるか?
 フランスCaen大学病院のJean-Jacques Parienti氏らは、核酸アナログでRNAポリメラーゼを阻害する作用があるテノホビルとエムトリシタビンをCOVID-19患者に外来で7日間投与して、標準治療のみの患者と有効性を比較する予備的な第2相臨床試験を行い、2つの薬によってPCR検査でウイルスが検出できなくなるまでの期間が短縮されたと報告した。パイロット試験の結果は2021年6月26日のEClinicalMedicine誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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