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025.日経メディカル 聴く論文(2021.06.14-06.18)
超音波腎デナベーションは難治性高血圧に有望 他

2021/06/18

 2021年6月18日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聞く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。
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(1)Lancet誌から 超音波腎デナベーションは難治性高血圧に有望
 フランスParis大学のMichel Azizi氏らは、利尿薬を含む3種類以上の降圧薬を併用しても降圧目標を達成できない難治性高血圧患者を対象に、超音波腎デナベーションの効果をシャム治療と比較する臨床試験を行い、腎デナベーションを受けた患者は治療から2カ月後の収縮期血圧に有意な降圧効果が得られたと報告した。結果は2021年5月16日のLancet誌電子版に掲載された。

(2)Lancet誌から 抗血小板薬2剤併用後のPCI患者にはクロピドグレル
 韓国Seoul大学病院のBon-Kwon Koo氏らは、薬剤溶出ステント(DES)を用いた経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受け、ガイドラインが推奨する抗血小板薬2剤併用期間を完了した患者を対象に、その後の抗血小板薬単剤治療としてアスピリンとクロピドグレルを比較するオープンラベルのランダム化比較試験(RCT)を行い、24カ月間の追跡で死亡・虚血・出血イベントのリスクはクロピドグレルの方が低かったと報告した。結果は2021年5月16日のLancet誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Network Open誌から 多系統炎症性症候群は成人にも発生する
 多系統炎症性症候群(MIS)は、SARS-CoV-2に感染した小児に起こる、頻度はまれだが重症の合併症と認識されている。その後、成人の症例(MIS-A)が報告されるようになり、米国疾病管理予防センター(CDC)が基礎的な症例定義を作成するに至った。米国Vanderbilt大学のGiovanni E. Davogustto氏らは、SARS-CoV-2感染後の亜急性期または回復期に発生するMIS-Aの臨床像を調べるコホート研究を行い、得られた知見を2021年5月19日のJAMA Network Open誌電子版に報告した。

(4)JAMA誌から 透析患者の高リン血症に炭酸ランタンを用いても心血管イベントは減らない
 昭和大学横浜市北部病院の緒方浩顕氏らは、血液透析を受けている高リン血症患者に対して、リン吸着剤として炭酸カルシウムを使う代わりに炭酸ランタンを用いると、血管の石灰化を予防し心血管イベントを減らすことができるかどうかを検討するために、オープランベルのランダム化比較試験「LANDMARK」を行い、約3年間の追跡で心血管イベントを減らせなかったと報告した。結果はJAMA誌2021年5月18日号に掲載された。

(5)nature誌から 脊髄損傷患者のコミュニケーションをサポートするbrain-computer interface技術を開発
 米国Stanford大学のFrancis R. Willett氏らは、ニューラルネットワーク解読技術を応用して、脊髄損傷で四肢が麻痺した患者が頭で思い浮かべた手書き文字のイメージを、リアルタイムでテキストデータに変換するbrain-computer interface(BCI)技術を開発した。この方法で、一般の人がスマートフォンで文字を入力する際とほぼ同様の速度でテキストを表示することが可能だったという。論文は2021年5月12日のnature誌電子版に掲載された。

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連載の紹介

日経メディカル 聴く論文
好評コラム「海外論文ピックアップ」で紹介した最新医学論文の概要をコンパクトに音声で読み上げます。毎週金曜日に配信します。

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