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024.日経メディカル 聞く論文(2021.06.07-06.11)
2回目を遅らせてもワクチン初回接種者を増やす戦略はCOVID-19死亡率を減らす 他

2021/06/11

 2021年6月10日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聞く論文」のアーカイブです。 ご興味のある方は是非下記よりご登録ください。
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(1)BMJ誌から 2回目を遅らせてもワクチン初回接種者を増やす戦略はCOVID-19死亡率を減らす
 米国Mayo ClinicのSantiago Romero-Brufau氏らは、mRNAワクチンを臨床試験と同様に21~28日間隔で2回目を接種する場合と、2回目の接種を遅らせてもより多くの住民に初回接種を行う場合で、どちらがCOVID-19対策に有効かを検討するシミュレーションを行い、ワクチンの初回接種後の予防効果が80%を超えていて、1日当たりの国民の接種率が0.3%以下の場合は、2回目の接種を遅らせる戦略の方が、累積死亡率などを減らすのに有効だと報告した。結果は2021年5月12日のBMJ誌電子版に掲載された。

(2)BMJ誌から 英国の高齢者に見るSARS-CoV-2ワクチンの効果
 英国Public Health EnglandのJamie Lopez Bernal氏らは、Pfizer社/BionTech社のmRNAワクチンBNT162b2と、Oxford大学/AstraZeneca社のアデノウイルスワクチンChAdOx1-Sの、リアルワールドでのCOVID-19予防効果を評価し、これらのワクチンが同国の高齢者の発症と入院、死亡を減らしていたと報告した。結果は2021年5月13日のBMJ誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Neurology誌から carotid webがある患者は脳梗塞再発リスクが高い
 オランダAmsterdam大学のValeria Guglielmi氏らは、MR CLEAN trial(2010~14年)とMR CLEAN Registry(2014~17年)に登録された脳梗塞患者のうち、頸動脈のCT血管造影画像データが利用可能だった患者を再評価してcarotid web(CW)の存在を調べ、CWがある患者はCWがない患者に比べると、2年以内に脳梗塞を再発するリスクが約5倍だったと報告した。結果は2021年5月10日のJAMA Neurology誌電子版に掲載された。

(4)CDCのEID Journalから ブラジルの医療従事者がCOVID-19再感染を起こした症例の報告
 ブラジルCampinas大学の付属病院で働く医療従事者4人が、2020年に2度、SARS-CoV-2に感染し、発症していた。2度目の発症は再感染の定義を満たすもので、このところ懸念されている変異株ではないウイルス株によるものだった。同大学のMariene R. Amorim氏らは、4人の医療従事者から得られたデータを米国疾病予防管理センター(CDC)EID Journalの2021年6月号に報告した。

(5)Lancet誌から voclosporinはループス腎炎患者の治療効果を改善する
 米国Ohio州立大学のBrad H Rovin氏らは、ループス腎炎を伴う全身性エリテマトーデス患者に、従来の標準的治療に加え新しいカルシニューリン阻害薬のvoclosporinを投与してプラセボと比較するフェーズ3試験(AURORA 1)を行い、voclosporin群はプラセボ群より腎の完全奏功率が有意に高かったと報告した。結果は2021年5月7日にLancet誌電子版に掲載された。

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