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019.日経メディカル 聞く論文(2021.04.26-04.30)
COVID後遺症で様々な疾患のリスクが増加する 他

2021/04/30

 2021年4月30日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聞く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。

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(1)BMJ誌から COVID後遺症で様々な疾患のリスクが増加する
 英国国家統計局のDaniel Ayoubkhani氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症について調べるために、COVID-19で入院後に生存退院した英国の患者を2020年9月末まで追跡。条件がマッチする一般の地域住民と様々な疾患の発症率を比較するコホート研究を行い、退院後の再入院や死亡率に加え、各種臓器系の疾患が増加していたと報告した。結果は、2021年3月31日のBMJ誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から ACEI/ARBの使用はCOVID-19患者に影響を与えるか
 英国Norfolk and Norwich 大学病院のRanu Baral氏らは、高血圧治療などでACE阻害薬やARBを使用していた人と、レニン・アンジオテンシン系の阻害薬を使っていない人で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した場合のアウトカムに差があるかどうかを検討した52件の研究を対象とする系統的レビューとメタアナリシスを行った。両薬の使用者に死亡数や重症化のリスク増加は見られず、逆にリスク減少が示唆されたと報告した。結果は2021年3月31日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)JAMA Pediatrics誌から 早産は中年期までの心不全リスク増加に関連
 米Mount Sinai医科大学のCasey Crump氏らは、スウェーデン国民を対象として、早産による出生と小児期から中年期までの心不全のリスクを検討するコホート研究を行い、在胎週数が短いほど心不全のリスクが高くなる傾向は18~43歳の成人期まで継続していたと報告した。結果は2021年4月5日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Network Open誌から 妊娠中にHPVワクチンを接種しても母子のリスクは増えない
 米国HealthPartners InstituteのElyse O. Kharbanda氏らは、妊娠中またはその前の時期に9価のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種を受けていた米国の女性と、ワクチン接種を受けたのは最終月経から16週以上前だった女性の妊娠関連アウトカムを比較するコホート研究を行い、本人が気づかずに妊娠中に接種を受けても、流産や早産などのリスクは増加していなかったと報告した。結果は2021年4月5日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

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