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【企業提供】
欧米ガイドラインから、脳梗塞二次予防におけるクロピドグレルの有用性・安全性を高く評価
座談会で専門家3氏が指摘

2009/03/10
サノフィ・アベンティス株式会社

抗血小板薬の併用は有用か

 次に、欧米の脳卒中予防ガイドラインの勧告を裏付けるいくつかの大規模試験として、CAPRIE試験、ESPS-2(1996年)、ESPRIT(2006年)、PRoFESS試験について内山氏が概説した。ESOのガイドラインでアスピリンに高い優先度が与えられなかったのは、これらのためだと考えられるという。

 寺山氏は「PRoFESS試験のほか、併用に関して検討している試験にMATCH試験があり、ともに出血に関して注意を喚起する結果となった」と語った。(MATCH:アスピリン+クロピドグレル、PRoFESS:アスピリン+徐放性ジピリダモール)

 永田氏も「脳神経外科では、頚動脈狭窄症で発症後早期の再発が多いため2剤併用する人もいるが、抗血小板薬の併用は出血のリスクを挙げる可能性もあるため、安易に勧められないことも事実だ」と注意を喚起した。

再認識が必要な一過性脳虚血発作(TIA)

 また、内山氏は「望ましい抗血小板療法について、焦点になるのはハイリスク患者の対策である」とした上で、両氏の見解を求めた。

 この点について、寺山氏は「アテローム血栓性脳梗塞が日本人で増加している。動脈硬化の危険因子がみられる症例では、脳動脈にも動脈硬化性プラークが存在し、それが破綻しやすい状態にあると考えられる。このような病態で発生する血小板血栓に対しどの薬剤が有効かだが、大規模臨床試験の成績はクロピドグレルはアテローム血栓性脳梗塞に対する第一選択薬になりうることを示唆している」と語った。

 永田氏は、一過性脳虚血発作(TIA)の重要性を強調し、次のように述べた。「最も多い頸動脈狭窄症によるTIAの場合、診断後90日間の脳卒中発症リスクが一般のTIA患者に比べ約2倍と高いことがわかっている。そのリスクは狭窄度には関係ないので、おそらく不安定プラークが関係しているのだろう。TIAは早期に治療を開始すれば著明な効果が得られる。英国で実施されたEXPRESS研究では、迅速かつ強力な抗血小板療法により脳卒中発症リスクは有意に低下した。TIAの患者に対しては早期に診断を行い、きっちりとした薬物療法を行うことが重要である」。

 これを受けて内山氏は「脳梗塞の二次予防に関してはかなりの程度エビデンスが確立されたと思う。そこで次に何をすべきかだが、軽症脳卒中とTIAの診断、治療に力を注ぐ必要があり、この問題に正面から向き合った研究が求められる」と締めくくった。

※アスピリン+徐放性ジピリダモールの合剤は本邦未承認、ジピリダモールは適応外です。
※プラビックスの詳細は添付文書をご覧下さい。

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