産科医師偏在指標の算出で数値の精緻化も提案 医学部恒久定員内での地域枠の設定促進策を議論 地域医療構想・医師確保計画に関するワーキンググループ 厚生労働省は2022年8月10日、「地域医療構想及び医師確保計画に関するワーキンググループ(WG)」を開催し、医学部の「恒久定員」内での地域枠設置の促進方法や、産科・小児科における医師確保計画、医師確保計画の効果測定方法等を議論した。2024年度から開始される次期医師確保計画策定に向けた… 2022/08/17 行政・制度
学会トピック◎第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 家族性高コレステロール血症診療ガイドラインが5年ぶりに改訂 『成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン 2022』と『小児家族性高コレステロール血症診療ガイドライン2022』が5年ぶりに改訂された。前者は2022年7月、後者は同6月に発行されている。いずれも日本動脈硬化学会が編集しており、後者には日本小児科学会も加わっている。これを受けて第54… 2022/08/16 循環器
8月1~7日の話題になった論文 新型コロナワクチン2回接種後に死亡した若者の心臓病理報告 新型コロナワクチンは水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化を増やす 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/08/16 感染症
シリーズ◎2022診療報酬改定 看護職員処遇改善評価料を答申、10月開始 看護職員数と入院患者数で165区分に細分化、1~10点刻みで最大1日340点 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年8月10日の総会で、看護職員等の処遇改善に関する個別改定項目案を了承・答申した。10月に新設する「看護職員処遇改善評価料」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応などに一定の役割を担う医療機関に勤務する、看護職員に対する処遇改善措… 2022/08/12 医療経営
JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌から マクロライドは小児でも感音性難聴と関連 外来でマクロライド治療を受けた小児とペニシリン系で治療を受けた場合を比較 米国Brigham and Women's HospitalのKirsten F. A. A. Dabekaussen氏らは、外来でマクロライド系抗菌薬の治療を受けた18歳以下の小児と、条件をマッチさせたペニシリン系抗菌薬治療を受けた患者の感音難聴リスクを比較する研究を行い、小児から若年成人の年代でも、ペニシリン系に比べマクロライ… 2022/08/12 耳鼻咽喉科
083.日経メディカル 聴く論文(2022.08.08-08.12) 英国の原因不明の小児急性肝炎患者44例の特徴 他 2022年8月12日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2022/08/12 感染症
従来の健康保険証を利用した場合は3点から4点に引き上げ マイナ保険証によるオンライン資格確認の加算、7点から2点に引き下げ 新設される医療情報・システム基盤整備体制充実加算は再診料では算定不可に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は2022年8月10日、オンライン資格確認導入の原則義務化とそれに伴う診療報酬上の加算の取り扱い、看護の処遇改善について答申した。2022年度診療報酬改定で新設された電子的保健医療情報活用加算は廃止され、医療情報・システム基盤整備体制充実… 2022/08/12 医療情報
医療DXの推進や日本版CDC、持続可能な社会保障制度の構築に意欲 内閣改造で加藤勝信氏が厚労大臣に就任 第2次岸田政権発足後初となる内閣改造が2022年8月10日に行われ、岡山県5区選出(当選回数7回)の加藤勝信氏が厚生労働相に就任した。加藤氏は安倍政権で2度厚労相を務め、就任は今回で3回目。同日の就任会見で加藤厚労相は、「1回目、2回目の就任時と重責に変わりないが、状況が刻々と変わっている… 2022/08/11 行政・制度
NEJM誌から エリスロポエチンは低酸素性虚血性脳症の新生児予後を改善しない 低体温療法を受けている新生児に対するランダム化比較試験 米国California大学San Francisco校のYvonne W. Wu氏らは、中等度以上の低酸素性虚血性脳症と診断された新生児に対して、標準治療である低体温療法にエリスロポエチンを併用するランダム化比較試験を行い、プラセボ群に比べ有害事象のリスクは増加するが、死亡や神経発達障害のリスクを軽減する効… 2022/08/10 小児科
Lancet Regional Health - Southeast Asia誌から NO点鼻スプレーがSARS-CoV-2ウイルスの鼻腔排除を促進 COVID-19軽症患者を対象にした第3相臨床試験 インドGlenmark Pharmaceuticals社のMonika Tandon氏らは、軽症COVID-19患者を対象に一酸化窒素点鼻スプレー(NONS)またはプラセボを鼻腔に噴霧する第3相臨床試験を行い、NONSはプラセボに比べ、鼻腔スワブを用いたPCR検査でウイルス消失を促進していたと報告した。結果は2022年7月12日のLancet … 2022/08/09 感染症
NEJM誌から 英国の原因不明の小児急性肝炎患者44例の特徴 多くの患者からアデノウイルスが検出されるも関与は不明 英国Birmingham Women's and Children's NHS Foundation TrustのChayarani Kelgeri氏らは、2022年に英国で報告数が急増した、原因不明の小児急性肝炎患者44人の症例データをまとめ、年齢の中央値は4歳(範囲は1~7歳)、死亡患者はいなかったが、肝移植を必要とする劇症例が14%で、分子生物学的… 2022/08/09 消化器
7月25~31日の話題になった論文 COVID-19外来患者の後遺症を調べた論文が話題に サル痘ウイルス感染について眼科医が知っておくべきこと 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/08/09 感染症
ニュース追跡◎石川・市立輪島病院の新生児死亡事故 輪島の新生児死亡事故は何が問題だったのか 2021年6月に市立輪島病院(石川県輪島市)で発生した、常位胎盤早期剥離を伴う新生児の死亡事故。市は全面的に責任を認め、2022年4月、遺族に損害賠償金5825万円を支払い示談が成立した。医療事故調査報告書は、この問題の背景に、一人医長でリスクの高い分娩に対応できる体制が十分に整っていな… 2022/08/09 産婦人科
「在宅医療圏は市町村単位が妥当か」、疑問の声も 第8次医療計画検討会で範囲を巡って多様な意見 厚生労働省は2022年8月4日に「第8次医療計画等に関する検討会」を開催し、2024年度からの次期外来医療計画に向けて、医療計画を策定する際の在宅医療における医療圏(在宅医療圏)や連携体制、質の確保について議論した。同検討会は「在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」での… 2022/08/08 在宅医療
医療機関・保健所の負担軽減に向けた事務連絡 新型コロナの発生届出、記載7項目とし簡素化へ 厚生労働省は2022年8月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う医療機関・保健所の負担軽減に向け、65歳以上の高齢者や重症化リスクのある者を除く重症化リスクの低い患者では発生届け出の記載項目を7項目に減らし、簡素化するよう自治体に求める事務連絡を発出した(参考資料… 2022/08/08 感染症
COVID-19感染急拡大で事務負担軽減の必要性訴え 日医松本氏「検査証明、求めないよう徹底を」 日本医師会会長の松本吉郎氏は2022年8月3日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染急拡大を受けて、「現場は懸命に努力しているが、どこも非常に困難な状況に置かれている。基本的な感染対策を取りつつ、注意深く行動していくことが重要だ」と語った。連日の過去最多感染… 2022/08/05 感染症
eBioMedicine誌から 肝硬変患者の肝臓にマイクロプラスチック 肝臓に基礎疾患がない患者からは見つからず ドイツHamburg-Eppendorf大学医療センターのThomas Horvatits氏らは、肝硬変で肝移植を受けた患者6人から摘出した肝臓と、肝臓の基礎疾患がない患者5人の剖検組織に含まれるマイクロプラスチック(MP)を検出する概念実証症例シリーズ研究を行い、肝硬変患者では全員にMPが見つかり、肝疾患ではな… 2022/08/05 公衆衛生・予防医学
Circulation誌から SGLT2阻害薬は急性非代償性心不全にも有効 ドイツ・イエナ大学病院で行われたEMPAG-HF試験の結果 急性非代償性心不全(ADHF)の標準治療にSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを追加したところ、腎機能に悪影響を及ぼすことなく尿量が増加した。論文が6月29日、Circulation誌オンライン版に掲載された。 2022/08/05 循環器
Endocrine Journal誌から 非高リスク甲状腺乳頭癌患者の予後に年齢が及ぼす影響 甲状腺乳頭癌は甲状腺の悪性腫瘍の中で最も多く見られる疾患である。本疾患の予後は一般に良好だが、特定の背景や臨床的特徴を持つ症例は侵襲性が高く、予後不良であることが知られている。 高齢は、甲状腺乳頭癌患者の予後不良の予測因子として認識されている。しかし、アクティブサーベイラン… 2022/08/05 代謝・内分泌
082.日経メディカル 聴く論文(2022.08.01-08.05) 米国で子宮移植を受けた33症例の生着と出産アウトカム 他 2022年8月5日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2022/08/05 骨・関節・筋
関連加算の取り扱い議論 患者側のメリット求める声も オンライン資格確認、紙請求施設の例外化を検討 2023年に原則義務化の方針も22年7月時点で導入は26% 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年8月3日、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤となるオンライン資格確認の方向性について検討した。2023年度から全医療機関・薬局でシステム導入を原則義務化する方針が示されている一方、紙レセプトでの請求が認められている施設を例外… 2022/08/04 行政・制度
「第7波が終わってからでは遅い」と知事会会長・鳥取県知事の平井伸治氏は強調 日医と知事会、COVID-19感染者の全数把握の簡素化を要請 日本医師会と全国知事会は2022年8月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の全数把握について、事務負担の少ない仕組みに変更するよう後藤茂之厚生労働相に要請した。 2022/08/04 感染症
JAMA Network Open誌から 慢性アキレス腱障害にはステロイド注射と運動療法の併用が役立つ プラセボ併用群に比べ6カ月後のVISA-Aスコアが有意に改善 デンマークBispebjerg病院のFinn Johannsen氏らは、慢性化したアキレス腱障害に対する運動療法に超音波ガイド下ステロイド注射を追加すると、プラセボ追加群に比べ6カ月後のVictorian Institute of Sports Assessment-Achilles(VISA-A)スコアが有意に改善していたと報告した。結果は2022年7月11… 2022/08/04 骨・関節・筋
Annals of Surgery誌から 高齢胸部食道癌患者への食道切除術に延命効果はあるか? 秋田大学医学部附属病院食道外科の本山悟氏らは、現在利用可能なリアルワールドのビッグデータを詳細に解析し、切除可能な胸部食道癌(TEC)を有する80歳以上の患者が食道切除術から延命効果を得るのかを調査した。現時点では明確な回答は得られなかったが、今後、高齢者の標準治療を決定するため… 2022/08/04 外科
JAMA Network Open誌から うつ病患者の不眠症に電気鍼が有効で安全 週3回8週間の電気鍼治療で24週後まで効果が持続 中国上海中医薬大学のXuan Yin氏らは、不眠に悩むうつ病患者に電気鍼を適用すると、標準治療のみ、または標準治療とシャム鍼治療を併用した場合に比べ、ピッツバーグ睡眠質問票のスコアも、ハミルトンうつ病評価尺度のスコアも有意に改善すると報告した。この効果は、鍼治療を中止後少なくとも24… 2022/08/03 精神・神経
NEWS◎日本糖尿病学会、SGLT2阻害薬の適正使用勧告を改訂 正常血糖ケトアシドーシスに注意を 日本糖尿病学会は2022年7月26日、「糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」を約1年半ぶりに改訂した。SGLT2阻害薬服用中の血糖上昇を伴わないケトアシドーシス(正常血糖ケトアシドーシス)への注意を促し、体調不良時に在宅で血中ケトン体を自己測定できるよう、測定… 2022/08/03 代謝・内分泌
JAMA Surgery誌から 米国で子宮移植を受けた33症例の生着と出産アウトカム 移植臓器の1年生着率は74%でそのうち生児出生率は83% 米国Baylor大学医療センターのLiza Johannesson氏らは、2016年2月から2021年9月までに米国の3施設で子宮移植を受けた患者33人のデータを取りまとめ、移植から1年後までの移植片の生着率は74%で、それらのうちの83%が1回以上生児出産を経験していたと報告した。結果は2022年7月6日のJAMA Surgery… 2022/08/02 産婦人科
7月18~24日の話題になった論文 サル痘患者528人の症例シリーズ研究が話題に CKD患者へのロスバスタチン使用は慎重に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/08/02 感染症
学会トピック◎第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 HeFH患者のLp(a)値が上昇すると血管床の病変数が増加 ヘテロ接合体家族性高コレステロール血症(HeFH)において、リポ蛋白(Lp)(a)値が50mg/dL以上になるとPolyvascular disease(PolyVD)を発症するリスクが高いことを、杏林大学医学部付属病院循環器内科助教/国立循環器病研究センター心臓血管内科派遣研修生の舟橋紗耶華氏が、第54回日本動脈硬… 2022/08/01 循環器
7月25日開催のオンライン説明会は1万5000人以上がリアルタイムで視聴 2023年1月運用開始の電子処方箋、「早めの準備を」と厚労省 厚生労働省は2022年7月25日、2023年1月に運用開始予定の電子処方箋について医療機関・薬局向けにオンライン説明会を開催した。2023年3月までは導入費用の補助率が高いこと、利用にはオンライン資格確認の導入やHPKI(公開鍵基盤)カードの取得が必要になることから、厚労省は早めに準備するよう呼… 2022/08/01 医療情報
在宅医療及び医療・介護連携に関するWG、1巡目の議論が終了 地域連携薬局の記載を巡り委員の意見が対立 厚生労働省の「在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」が2022年7月28日に開かれ、「在宅医療の体制構築に係る指針」の作成に向けて、多職種連携や在宅医療・介護の関係機関の連携推進、医療的ケア児をはじめとする小児に対する在宅医療の体制整備の進め方について議論した。この… 2022/08/01 医療提供体制
BMJ誌から 変形性膝関節症への関節内ヒアルロン酸補充は支持されない 疼痛に意義のある改善なく、重篤な有害事象リスクは高い カナダSt Michael's HospitalのTiago V Pereira氏らは、変形性膝関節症(OA)患者に対してヒアルロン酸関節内補充を行ったランダム化比較試験(RCT)を対象に系統的レビューとメタアナリシスを行い、疼痛軽減効果は臨床的に意義のあるレベルではなく、重篤な有害事象のリスクはプラセボ群に比べ有… 2022/08/01 骨・関節・筋
学会トピック◎第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 ABI低値の透析患者は主要心血管イベント発生リスクが高い 足関節上腕血圧比(ABI)の低値が、透析患者における主要心血管イベント(MACE)の予後不良因子となることを、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科医歯学教育開発センター/心血管病予防分析学講座助教の徳重明央氏が、第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会(会期:7月23~24日、福岡県久留米市)… 2022/08/01 循環器
『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル 第7版』発行記念オンラインセミナー 入門! 患者のQOL向上につながる在宅報酬制度の活用術 9月16日(金)18時からウェビナーで開催します 今や在宅報酬のバイブル的な書籍となった『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル』。その著者である医療法人ゆうの森・理事長の永井康徳氏と、在宅報酬に精通した同法人・業務サポート室室長の江篭平紀子氏が、在宅患者の生活を支える上での在宅報酬制度の重要性や、効果的な在宅報酬の勉強方法な… 2022/07/31 行政・制度
NEWS◎薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で議論 サル痘予防に天然痘ワクチンの使用を了承 厚生労働省は2022年7月29日、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開催。KMバイオロジクスの天然痘ワクチンである「乾燥細胞培養痘そうワクチンLC16『KMB』」の効能・効果にサル痘の予防を追加する一部変更承認を了承した。添付文書の改定を行った上で、早ければ8月頭にも正式承認する見込み。… 2022/07/30 感染症
BMJ誌から VTE予防に最適なのは中用量の低分子ヘパリン ネットワークメタアナリシスで利益と害のバランスを検討した結果 オランダGroningen大学のRuben J Eck氏らは、急性疾患で入院した患者の静脈血栓塞栓症(VTE)を予防する目的で使用可能な抗凝固薬のうち、利益と害のバランスが良いものはどれかを調べるために、系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、VTE予防効果が高く、有害事象の大出血が少ない… 2022/07/29 循環器
081.日経メディカル 聴く論文(2022.07.25-07.29) DPP-4阻害薬の長期使用で胆嚢炎リスクが増加 他 2022年7月29日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2022/07/29 循環器
JAMA誌から ピーナツの早期摂取を推奨した豪州でアレルギーは減らず 1歳の小児の有病率を乳児食ガイドライン変更前後で比較 豪州Murdoch Children's Research InstituteのVictoria X. Soriano氏らは、ピーナツアレルギーの患者を減らすために、2016年に同国の乳児食ガイドラインを変更して生後11カ月までに乳児にピーナツ含有食品を摂取させるよう推奨した効果を調べる横断研究を行い、変更前に比べてピーナツアレルギー… 2022/07/28 アレルギー・免疫
Ophthalmology誌から 斜視治療で子どもの抑うつ・不安が改善するか 視力障害や眼疾患、その治療が子どもの抑うつや不安に与える影響を検討したメタアナリシスの結果が報告された。詳細は2022年5月31日のOphthalmology誌に掲載された。高齢者では視力障害が認知症の発症リスクを上昇させることが報告されており、視力障害は脳に様々な影響を与えるとみられる。子ど… 2022/07/27 眼科
JAMA Network Open誌から 細胞老化随伴分泌現象を反映するSASPスコアは高齢うつ病の治療反応性を予測? 60歳以上の大うつ病患者の治療成績を2次解析 米国Connecticut大学のBreno S. Diniz氏らは、高齢者のうつ病(LLD)が難治性を示す理由は、細胞老化随伴分泌現象(senescence-associated secretory phenotype;SASP)が関連していると言う仮説を立て、全身の異常な細胞老化を反映するためのSASP指標を構築し、ベンラファキシン徐放薬治療を受け… 2022/07/27 精神・神経
学会トピック◎第54回日本動脈硬化学会総会・学術集会 家族性高コレステロール血症診療ガイドラインが5年ぶりに改訂 『成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン 2022』と『小児家族性高コレステロール血症診療ガイドライン2022』が5年ぶりに改訂された。前者は2022年7月、後者は同6月に発行されている。いずれも日本動脈硬化学会が編集しており、後者には日本小児科学会も加わっている。これを受けて第54… 2022/08/16 循環器
8月1~7日の話題になった論文 新型コロナワクチン2回接種後に死亡した若者の心臓病理報告 新型コロナワクチンは水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化を増やす 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/08/16 感染症
JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery誌から マクロライドは小児でも感音性難聴と関連 外来でマクロライド治療を受けた小児とペニシリン系で治療を受けた場合を比較 米国Brigham and Women's HospitalのKirsten F. A. A. Dabekaussen氏らは、外来でマクロライド系抗菌薬の治療を受けた18歳以下の小児と、条件をマッチさせたペニシリン系抗菌薬治療を受けた患者の感音難聴リスクを比較する研究を行い、小児から若年成人の年代でも、ペニシリン系に比べマクロライ… 2022/08/12 耳鼻咽喉科
083.日経メディカル 聴く論文(2022.08.08-08.12) 英国の原因不明の小児急性肝炎患者44例の特徴 他 2022年8月12日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2022/08/12 感染症
NEJM誌から エリスロポエチンは低酸素性虚血性脳症の新生児予後を改善しない 低体温療法を受けている新生児に対するランダム化比較試験 米国California大学San Francisco校のYvonne W. Wu氏らは、中等度以上の低酸素性虚血性脳症と診断された新生児に対して、標準治療である低体温療法にエリスロポエチンを併用するランダム化比較試験を行い、プラセボ群に比べ有害事象のリスクは増加するが、死亡や神経発達障害のリスクを軽減する効… 2022/08/10 小児科
Lancet Regional Health - Southeast Asia誌から NO点鼻スプレーがSARS-CoV-2ウイルスの鼻腔排除を促進 COVID-19軽症患者を対象にした第3相臨床試験 インドGlenmark Pharmaceuticals社のMonika Tandon氏らは、軽症COVID-19患者を対象に一酸化窒素点鼻スプレー(NONS)またはプラセボを鼻腔に噴霧する第3相臨床試験を行い、NONSはプラセボに比べ、鼻腔スワブを用いたPCR検査でウイルス消失を促進していたと報告した。結果は2022年7月12日のLancet … 2022/08/09 感染症
NEJM誌から 英国の原因不明の小児急性肝炎患者44例の特徴 多くの患者からアデノウイルスが検出されるも関与は不明 英国Birmingham Women's and Children's NHS Foundation TrustのChayarani Kelgeri氏らは、2022年に英国で報告数が急増した、原因不明の小児急性肝炎患者44人の症例データをまとめ、年齢の中央値は4歳(範囲は1~7歳)、死亡患者はいなかったが、肝移植を必要とする劇症例が14%で、分子生物学的… 2022/08/09 消化器
7月25~31日の話題になった論文 COVID-19外来患者の後遺症を調べた論文が話題に サル痘ウイルス感染について眼科医が知っておくべきこと 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/08/09 感染症
ニュース追跡◎石川・市立輪島病院の新生児死亡事故 輪島の新生児死亡事故は何が問題だったのか 2021年6月に市立輪島病院(石川県輪島市)で発生した、常位胎盤早期剥離を伴う新生児の死亡事故。市は全面的に責任を認め、2022年4月、遺族に損害賠償金5825万円を支払い示談が成立した。医療事故調査報告書は、この問題の背景に、一人医長でリスクの高い分娩に対応できる体制が十分に整っていな… 2022/08/09 産婦人科
「在宅医療圏は市町村単位が妥当か」、疑問の声も 第8次医療計画検討会で範囲を巡って多様な意見 厚生労働省は2022年8月4日に「第8次医療計画等に関する検討会」を開催し、2024年度からの次期外来医療計画に向けて、医療計画を策定する際の在宅医療における医療圏(在宅医療圏)や連携体制、質の確保について議論した。同検討会は「在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」での… 2022/08/08 在宅医療
医療機関・保健所の負担軽減に向けた事務連絡 新型コロナの発生届出、記載7項目とし簡素化へ 厚生労働省は2022年8月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う医療機関・保健所の負担軽減に向け、65歳以上の高齢者や重症化リスクのある者を除く重症化リスクの低い患者では発生届け出の記載項目を7項目に減らし、簡素化するよう自治体に求める事務連絡を発出した(参考資料… 2022/08/08 感染症
COVID-19感染急拡大で事務負担軽減の必要性訴え 日医松本氏「検査証明、求めないよう徹底を」 日本医師会会長の松本吉郎氏は2022年8月3日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染急拡大を受けて、「現場は懸命に努力しているが、どこも非常に困難な状況に置かれている。基本的な感染対策を取りつつ、注意深く行動していくことが重要だ」と語った。連日の過去最多感染… 2022/08/05 感染症
eBioMedicine誌から 肝硬変患者の肝臓にマイクロプラスチック 肝臓に基礎疾患がない患者からは見つからず ドイツHamburg-Eppendorf大学医療センターのThomas Horvatits氏らは、肝硬変で肝移植を受けた患者6人から摘出した肝臓と、肝臓の基礎疾患がない患者5人の剖検組織に含まれるマイクロプラスチック(MP)を検出する概念実証症例シリーズ研究を行い、肝硬変患者では全員にMPが見つかり、肝疾患ではな… 2022/08/05 公衆衛生・予防医学
Circulation誌から SGLT2阻害薬は急性非代償性心不全にも有効 ドイツ・イエナ大学病院で行われたEMPAG-HF試験の結果 急性非代償性心不全(ADHF)の標準治療にSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを追加したところ、腎機能に悪影響を及ぼすことなく尿量が増加した。論文が6月29日、Circulation誌オンライン版に掲載された。 2022/08/05 循環器
Endocrine Journal誌から 非高リスク甲状腺乳頭癌患者の予後に年齢が及ぼす影響 甲状腺乳頭癌は甲状腺の悪性腫瘍の中で最も多く見られる疾患である。本疾患の予後は一般に良好だが、特定の背景や臨床的特徴を持つ症例は侵襲性が高く、予後不良であることが知られている。 高齢は、甲状腺乳頭癌患者の予後不良の予測因子として認識されている。しかし、アクティブサーベイラン… 2022/08/05 代謝・内分泌
産科医師偏在指標の算出で数値の精緻化も提案 医学部恒久定員内での地域枠の設定促進策を議論 地域医療構想・医師確保計画に関するワーキンググループ 厚生労働省は2022年8月10日、「地域医療構想及び医師確保計画に関するワーキンググループ(WG)」を開催し、医学部の「恒久定員」内での地域枠設置の促進方法や、産科・小児科における医師確保計画、医師確保計画の効果測定方法等を議論した。2024年度から開始される次期医師確保計画策定に向けた… 2022/08/17 行政・制度
シリーズ◎2022診療報酬改定 看護職員処遇改善評価料を答申、10月開始 看護職員数と入院患者数で165区分に細分化、1~10点刻みで最大1日340点 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年8月10日の総会で、看護職員等の処遇改善に関する個別改定項目案を了承・答申した。10月に新設する「看護職員処遇改善評価料」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応などに一定の役割を担う医療機関に勤務する、看護職員に対する処遇改善措… 2022/08/12 医療経営
従来の健康保険証を利用した場合は3点から4点に引き上げ マイナ保険証によるオンライン資格確認の加算、7点から2点に引き下げ 新設される医療情報・システム基盤整備体制充実加算は再診料では算定不可に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は2022年8月10日、オンライン資格確認導入の原則義務化とそれに伴う診療報酬上の加算の取り扱い、看護の処遇改善について答申した。2022年度診療報酬改定で新設された電子的保健医療情報活用加算は廃止され、医療情報・システム基盤整備体制充実… 2022/08/12 医療情報
医療DXの推進や日本版CDC、持続可能な社会保障制度の構築に意欲 内閣改造で加藤勝信氏が厚労大臣に就任 第2次岸田政権発足後初となる内閣改造が2022年8月10日に行われ、岡山県5区選出(当選回数7回)の加藤勝信氏が厚生労働相に就任した。加藤氏は安倍政権で2度厚労相を務め、就任は今回で3回目。同日の就任会見で加藤厚労相は、「1回目、2回目の就任時と重責に変わりないが、状況が刻々と変わっている… 2022/08/11 行政・制度
関連加算の取り扱い議論 患者側のメリット求める声も オンライン資格確認、紙請求施設の例外化を検討 2023年に原則義務化の方針も22年7月時点で導入は26% 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年8月3日、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤となるオンライン資格確認の方向性について検討した。2023年度から全医療機関・薬局でシステム導入を原則義務化する方針が示されている一方、紙レセプトでの請求が認められている施設を例外… 2022/08/04 行政・制度
7月25日開催のオンライン説明会は1万5000人以上がリアルタイムで視聴 2023年1月運用開始の電子処方箋、「早めの準備を」と厚労省 厚生労働省は2022年7月25日、2023年1月に運用開始予定の電子処方箋について医療機関・薬局向けにオンライン説明会を開催した。2023年3月までは導入費用の補助率が高いこと、利用にはオンライン資格確認の導入やHPKI(公開鍵基盤)カードの取得が必要になることから、厚労省は早めに準備するよう呼… 2022/08/01 医療情報
在宅医療及び医療・介護連携に関するWG、1巡目の議論が終了 地域連携薬局の記載を巡り委員の意見が対立 厚生労働省の「在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」が2022年7月28日に開かれ、「在宅医療の体制構築に係る指針」の作成に向けて、多職種連携や在宅医療・介護の関係機関の連携推進、医療的ケア児をはじめとする小児に対する在宅医療の体制整備の進め方について議論した。この… 2022/08/01 医療提供体制
『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル 第7版』発行記念オンラインセミナー 入門! 患者のQOL向上につながる在宅報酬制度の活用術 9月16日(金)18時からウェビナーで開催します 今や在宅報酬のバイブル的な書籍となった『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル』。その著者である医療法人ゆうの森・理事長の永井康徳氏と、在宅報酬に精通した同法人・業務サポート室室長の江篭平紀子氏が、在宅患者の生活を支える上での在宅報酬制度の重要性や、効果的な在宅報酬の勉強方法な… 2022/07/31 行政・制度
紹介受診重点医療機関の国民への周知が喫緊の課題 外来機能報告データを公表し外来医療の機能分化を促進へ 第8次医療計画検討会、癌の医療圏の再設定についても議論 厚生労働省は2022年7月20日、「第8次医療計画等に関する検討会」を開催し、今後の外来医療の提供体制や外来医療の見える化について議論した。2024年度からの次期外来医療計画に記載する内容について厚労省は、紹介受診重点医療機関となる医療機関の名称や医療資源を重点的に活用する外来の実施状… 2022/07/26 医療提供体制
「かかりつけ医機能」の本格的な議論スタート 第8次医療計画検討会、「有事と平時」「個人と地域」など様々な切り口 厚生労働省は2022年7月20日、「第8次医療計画等に関する検討会」を開催し、かかりつけ医機能についての議論を開始した。かかりつけ医機能の論点として、(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍における課題、(2)強化が必要な理由、(3)現状の課題──の3点を提示し、幅広く意見を求めた… 2022/07/25 医療提供体制
在宅医療及び医療・介護連携に関するWG、第8次医療計画の指針作成に向け議論 在宅医療圏、市町村単位の設定求める意見相次ぐ 厚生労働省の「在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」が2022年7月20日に開かれ、「在宅医療の体制構築に係る指針」の作成に向けて、訪問診療や訪問看護などの在宅医療提供にかかる基盤の整備や、情報通信機器等の活用を含む効率的な提供体制のあり方について議論した。医療計画… 2022/07/22 医療提供体制
最大で1件920万円のケースも、泣き寝入りする医療機関が大半 外国人患者を受け入れる病院の約2割に未収金 厚生労働省は2022年6月29日、去年の9月の間に外国人患者の受け入れ実績がある2575病院のうち、481病院(18.7%)が外国人から医療費(自己負担分)を回収できていないことを明らかにした。 2022/07/22 行政・制度
ニュース追跡◎膠着状態が続く大阪公立大学医学部附属病院長選考 3カ月間「病院長不在」の大阪公立大で何が起きているのか 2022年4月、大阪市立大学と大阪府立大学が統合されて新設された大阪公立大学。その医学部附属病院で今、大きな波乱が起こっている。病院長選考会議で推薦された候補の任命を理事長が拒否したことで、大学新設から3カ月を経てもなお病院長不在の異常事態が続いているのだ。… 2022/07/19 組織
NEWS◎参院選は組織内候補の自見氏、福島選挙区の星氏とともに当選 医療団体で得票数トップ、2024改定に期待? 7月10日、第26回参議院選挙の投開票が行われた。日本医師会(日医)の政治団体、日本医師連盟の組織内候補である自見英子氏(自民=比例代表)は、開票開始後まもなく2期目の当選を確実に。ほぼ同時に、事実上の組織内候補といえる福島県医師会副会長の星北斗氏(自民=福島選挙区)の当選確実も… 2022/07/13 事件・話題
原審査査定点数率0.238%と微増、今年度中に9割がコンピューターチェックに 支払基金の査定率、今後上昇の見込み 社会保険診療報酬支払基金は2022年6月30日、2021年度(2021年5月~2022年4月審査分)の審査状況を公表した。医科・歯科の原審査査定点数の割合(特別審査を含む)は前年度比3.3%増の0.238%(37億3889万点)となった(図1)。2020年度と異なり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によ… 2022/07/12 医療情報