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21世紀医療フォーラム『21世紀ヘルスケア』第2回研究部会が、6月25日に開催

2009/10/22
21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 田野井真緒

図1 安心して暮らせる活力ある超高齢社会:柏市豊四季台における東大モデル

千葉県柏市豊四季台団地をフィールドに、学部横断的な社会実験をスタート

豊四季台団地での辻氏らの社会実験は、「住み慣れた地域で自分らしく年を重ねるための社会システム構築」(aging in place)をめざすもの。aging in placeを実現させるためには高齢者個々の状況に応じた移動手段が必要である。また、高齢者のニーズに則した多様な住居も求められる。さらに、医療福祉の面ではプライマリケア体制の確立、24時間対応の訪問看護・介護も不可欠だ。そして、元気な高齢者が地域の担い手になるようなコミュニティの創出も大切である。

図2 住宅政策との連携のイメージ

柏市豊四季台における東大モデルのイメージを図1に示したが、その柱は①住宅政策と連携した総合的な在宅医療福祉システムの導入普及と政策提案、②移動、健康づくり、生きがい就労、見守りなどコミュニティ形成研究と手法の提案、③aging in placeの視点に立った多次元評価尺度の開発と提案である。

豊四季台団地における社会実験の重要なポイントは、高齢者の在宅を支えるシステムが構築できるかどうか。豊四季台団地のような集合住宅地域で高齢者の在宅を支えるためには医療・介護と住宅政策との連携が不可欠である。そこで、柏市豊四季台における東大モデルでは、集合住宅の1階部分に在宅療養支援診療所、訪問看護ステーション、グループホーム施設などを設け、医療・介護と住宅が一体化した集合住宅の設置をめざす。

以上のように語った後、辻氏は「在宅医療は医師にとって必ずしも魅力的ではないかもしれないが、在宅医療が魅力的な分野として受け入れられるような医学教育も必要」だと語った。東京大学高齢社会総合研究機構では、専門分野における先端科学研究能力に加え、幅広い知識と課題解決研究能力を兼ね備えた、高齢社会の問題解決に寄与する人材を育成する。

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