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21世紀医療フォーラム『21世紀ヘルスケア』第2回研究部会が、6月25日に開催

2009/10/22
21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 田野井真緒

3月に行なわれた第1回『21世紀ヘルスケア』研究部会では、よりよい高齢期を迎えるために、疾病予防から治療・管理にいたるトータルヘルスケア概念を確立することの重要性が指摘された。その具体的な方策の1つとして在宅医療の充実などがあげられたが、今回は、東京大学高齢社会総合研究機構教授の辻哲夫氏らが構想している超高齢社会モデルを中心に議論が展開された。最後まで自分らしく住み慣れた場所で暮らすためのモデル社会とはどのようなものか。千葉県柏市・豊四季台団地で展開される辻氏らの試みは、超高齢社会を生き抜くための貴重な知見を提供する。


辻 哲夫氏(東京大学教授)

超高齢社会を象徴的に表す数字がある。それは100歳以上の超高齢者の数だ。現在、100歳以上の高齢者は3万人程度だが、2030年には20数万人に増え、2050年には60万人に達するといわれている。

そのような超高齢社会を生きる現代人に求められているのは、持続可能な高齢社会対応システムの構築である。学部横断的に超高齢社会の実態を学び、問題解決型研究を行う東京大学高齢社会総合研究機構では、千葉県柏市・豊四季台団地をフィールドに、都市型高齢社会対応システムの構築をめざした社会実験を行う。

昭和40年代に建設された、東京近郊の豊四季台団地は高齢化が進み、一部の地域では35%の高齢化率をみる。都市部をフィールドに選んだのは、「高度経済成長時代に都市に流入した人口の高齢化が進み、都市部においてより高齢社会の問題が深刻になることが予想されるから」(辻氏)である。

研究部会では、まず辻氏が豊四季台団地でのフィールド実験の概要を説明。次いで、ゲストスピーカーとして本研究部会に参加した三重大学名誉教授の津田司氏が、aging well、aging in placeを支援する家庭医療センター構想について講演。両氏の講演の後、21世紀医療フォーラム・プロデューサーの阪田英也の司会で討論が行なわれた。

21世紀医療フォーラム『21世紀ヘルスケア』研究部会

第2回会合出席者
座長 辻 哲夫 氏(東京大学教授)
   大島伸一 氏(国立長寿医療センター総長)
   幸田正孝 氏(医療経済研究・社会保障福祉協会理事長)
   伊藤雅治 氏(全国社会福祉協会連合会理事長)
   津田 司 氏(財団法人家庭医療学研究所理事長/三重大学名誉教授)
   中川順子 氏(野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー社長)
司会 阪田英也(21世紀医療フォーラム・プロデューサー)
   池畠宏之(21世紀医療フォーラム取材斑チーフ)
記録 田野井真緒(21世紀医療フォーラム取材班シニアライター)

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