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「臨床薬剤師 漢方」研究部会 第2回会合を開催 
薬剤師の卒後・生涯教育における“自発的努力”で「漢方」が培われている。漢方の専門知識を有する薬剤師が積極的に治療参加するモデルづくりを

2009/08/12
21世紀医療フォーラム取材班デスク 油井富雄

 21世紀医療フォーラム「臨床薬剤師 漢方」研究部会第2回会合は、6月9日に東京・渋谷で開催された。会合では、日本薬科大学学長の木村孟淳氏が、「漢方医学の現状と将来のあり方」についての講演があり、続いて今後の同研究部会の方向付けについての討議が行われた。
3月に行われた第1回の研究部会では、「漢方の果たす役割は年々増加し、漢方薬のみならず、鍼灸、漢方的養生法などが広く認知されていること」、「現実にこういった指導を果たす“漢方医”の必要性や、そこに立ちはだかる法律的問題」、さらには、「薬剤師国家試験への出題などで、漢方関連は少なく、漢方を学ぶ薬学部学生のモチベーションの向上のためにも漢方関連出題の必要性があること」などが、現在の薬剤師、漢方における問題点であることが確認された。
 また、「漢方薬のエキス剤の健康保険適用以来、西洋医学的な漢方薬へのアプローチが試みられ、約7割以上の医療施設で漢方薬を処方している現実」、特に外科部門では、「開腹手術後のイレウス(腸管癒着)防止の第一選択に漢方薬が推奨されていること」などが指摘された。
 今回は、この話から一歩踏み込んだ形で、「薬剤師の現状の認識と将来の展望」が議論され、「漢方専門施設の必要性」、「新しい薬学部6年制の臨床薬剤師の概念に漢方をどう活用するか」などが議論された。

(21世紀医療フォーラム取材班デスク 油井富雄)

「臨床薬剤師 漢方」研究部会 第2回会合 平成21年6月9日
出席者
座長津田 司 氏(三重大学名誉教授、家庭医療学研究所理事長)
委員都築仁子 氏(都築学園総長)
 木村孟淳 氏(日本薬科大学学長)
 中村直行 氏(公益法人中村直行研究室)
 内山郁子 氏(日経ドラックインフォメーション記者)
司会阪田英也(21世紀医療フォーラム プロデューサー)
事務局池畠宏之、油井富雄

漢方教育が全国の医学部・薬学部で行われてはいるが・・・。

 第2回会合は、まず木村孟淳氏の『漢方医療の現状』と題する講演からスタートした。木村氏は、昭和40年代から始まった、日本の医療政策の漢方薬への注目は、薬局漢方製剤210処方、医療用健康保険漢方エキス剤146処方の実現などの経緯を説明し、「漢方薬の処方箋を、現在、そして過去に発行した経験を持つ医師は、約90%はいる。現在の処方箋調剤薬局のほぼ100%は漢方調剤を実施しているはず」と現状を述べた。

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