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医療分野に特化した経営ニーズへ、適確なソリューションを提供

2010/05/10
野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー代表取締役社長 中川順子氏

野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー代表取締役社長 中川順子氏

2006年4月に設立した、野村グループの中で異色の存在である野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー。同社の業務の中心は、医療機関が抱えるビジネス上の問題や経営ニーズに対して、適切なアドバイスやソリューションを提供すること。この目的のために、同社には、ヘルスケアやアセットファイナンス分野の専門家が集められ、対象医療機関が所有する不動産を活用した資金調達による資産の流動化、M&A、業務提携などのコンサルティングなどの検証・分析、そしてソリューション提供を行っている。
同社の社長として2008年4月に就任し、野村グループでは唯一の女性社長である中川順子氏に、同社のミッション、医療経営のコンサルティング、医療と経営の分離、そして企業としての将来像、その役割などについて聞いた。(聞き手:日経BP日経BPnet編集プロデューサー 阪田英也 構成:21世紀医療フォーラム取材班 原田英子)

――野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーは、いつ、どのようなコンセプトで設立されたのでしょう。

中川 当社の設立は2006年の4月です。もともと、野村證券のリテール部門の中に医療法人や社会福祉法人をサポートする部隊が数名いました。経営上のアドバイスやコンサルティングをはじめ、「後継者がいないから、誰か適任者を外部から探してくれないか」といった相談まで、種々様々な案件に臨んできました。その中で、「この業態は社会的にも意義がある」「マーケットとしても、成長が期待できる」、また「この業務を別会社にすればアピアランスも高まる」と野村ホールディングスの経営層が考え、当社設立のコンセプトが出来上がりました。

そこで野村グループ内外から、ヘルスケアおよびアセットファイナンス分野の専門家を集め、自社所有不動産を活用した資金調達といった資産の流動化や、M&A、業務提携などのコンサルティングといった検証・分析をスピーディーに行い、医療機関が抱えるビジネス上の問題や経営ニーズに対して、適切なアドバイスやソリューションの提供を行うという業務を行うことになったのです。野村グループの中では、営業部門に属している唯一の子会社です。

――中川さんは初代社長ですか。また、野村ホールディングスの中で、女性社長は他にもいらっしゃいますか。

中川 私は2代目です。初代の吉田啓の後を受けて、2008年4月1日付で就任しました。また、野村グループで、女性で社長というのは、今のところ、私一人です。

――野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーに着任されるまでは、野村グループでどのようなお仕事をされていたのですか。

中川 いわゆる当時あった一般職という事務職で、奈良支店に入社しました。転勤族の娘で、高校受検のタイミングで奈良に引っ越し、神戸大学を卒業後、奈良に戻って就職。職種転換制度で東京に異動となりました。人事部に2年強いましたが、その後は長く法人相手の引受業務です。

学生時代は、社会に出たらできないことを勉強しようと思い、哲学科を専攻したが、「就職は実業で、かつ金融の裏方の仕事をしたい」、また「人をサポートするような仕事がいいな」と漠然と考えていました。証券を選んだのは、「何でも証券になる」になることに気付いたからです。例えば、石油だって投資対象となり証券化します。ということから、「銀行よりは証券の方が面白そう」と思って野村證券を受験しました。

その後、主人の海外駐在に帯同するため、2004年に退職し、4年間、香港に住んでいました。香港では、せっかくの機会なので、いろいろなものを見てやろうと思い、特に会社に属して仕事をするようなことはせず、お客様がいらしたときのお世話や、帳簿管理のお手伝いなどをしていました。

「世間とつながっていたい」という思いはあったので、香港ならではの「会社づくりの仕組み」とか、「不動産マーケットの流動性の高さは何故なのだろう」とか、好奇心を満たす術程度の調べものをしてはいました。その間も、野村グループとは、キープ・イン・タッチ をしていました。その結果、日本に戻ってくることになった時、当社の業容が広がってきたので手伝ってほしいと言われ、2008年の1月に入社し、3月に入ってから、「社長に」というお話をいただきました。

働くチャンスを得たばかりでなく、野村グループという会社が好きでもあったので、「再び縁ができるといいな」と思っていたところに、まず声をかけていただいたことを感謝しています。

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