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グローバルな医療データベース構築に注力。日本の医師が世界水準で評価される社会を

2009/06/16
財団法人 国際科学振興財団会長 大竹美喜氏

しかし、賛否両論があっても、メディカルスクールという制度を取り入れることは、日本の医療改革のためにプラスになる面が大きいのではないかと私は思っています。いまのところ、メディカルスクールに熱心なのは聖路加国際病院と国際医療福祉大学だけですが、この2つの大学だけでも、試行してみる価値はあるのではないでしょうか。

——最近になって、卒業後の研修医の立場も揺れています。2004年に導入されたばかりの臨床研修制度が変わり、各診療科をまわるスーパーローテートが実質、1年間で終わっても良いことになりました。それだけの研修で、本当に技術が身につくのかという議論も始まっています。

大竹 見ていると、同じような議論の繰り返しなんですね。結局、医学教育の基本的な方針がはっきり確立できていないから、議論もあやふやになるのではないのでしょうか。

私は、この分野は専門ではないので、あまり立ち入った議論はできませんが、若い医師であっても、経済的にまともな待遇をすることは、非常に重要だと思います。結婚適齢期になっても、まともな収入もなく、夜中まで酷使されるような状態は放置してはおけません。

若い医師が、医療現場から逃げ出したくなるような社会では困ります。やはり医療界と社会とが、双方で協力しあって環境を整えていかないと、良い「医学生・研修医」は生まれてこないのではないでしょうか。

また一方、研修医を含めた若い医師のために、グローバルな基準で高く評価されるようなキャリアの可能性を開いてあげるのも、社会の役目だと思います。日本と世界から誉め讃えられることが、若い医師のインセンティブになるような仕組みを、われわれがもっとたくさん作っていくことが重要だと思いますね。

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