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グローバルな医療データベース構築に注力。日本の医師が世界水準で評価される社会を

2009/06/16
財団法人 国際科学振興財団会長 大竹美喜氏

大竹 たいへんありがたい企画ですね。ぜひ進めていただきたいと思います。武藤氏は、共同利用型の最先端治療施設「東京ベイ・メディカルフロンティアセンター(TBMFC)」の実現に向けて活動するNPO法人東京地域チーム医療推進協議会(TeamNET)の理事長も務めておられます。TBMFC構想には私も積極的に協力してますから、実りある議論を期待したいですね。

——TBMFC構想の概要をご紹介いただけますか?

大竹 武藤氏が中心になって、神戸にある医療特区よりもっと先進的な医療をやろうという構想です。羽田空港に隣接する神奈川口(神奈川県川崎市)に、最先端の治療が可能なメディカルフロンティアセンターを建設し、首都圏エリアの医療機関が共同利用できるようにします。

センターで扱うのは全ての疾病ですが、当面はがんの最先端治療が代表的な取り組みになります。重粒子線治療施設、免疫細胞治療施設が、センターに設置される施設の核になる予定です。首都圏の自治体はもちろん、国のバックアップもいただき、アジア・パシフィックエリアまでを視野に入れた、世界的なモデル事業を目指しています。

グローバルな医療データベースを構築中

——その施設には、世界共通のユーザーインターフェイスを持つ医療データベースも、導入される予定ですね。

大竹 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長夫妻が運営するビル&メリンダ・ゲイツ基金(Bill & Melinda Gates Foundation)は、途上国の保健医療問題解決を目指す「グローバルヘルス(Global Health)」に力を入れています。
現在、地球上にいる人類の中で、本当に良い医療を受けられるのは、ごく少数ですね。そこから漏れた人々は、さまざまな健康被害に苦しんでいます。そこで、まずは公衆衛生のような予防的なジャンルから始めて、全世界の人々に医療の恩恵を分け与えていこうというのが、基金の目指すところです。

これは壮大な構想で、実現のためには100年くらいはかかると思うのですが、私たちが別の角度から進めているプロジェクトの1つが、グローバルな医療データベースの構築です。

実際にデータベース作りに取り組んでいるのは、ノーベル賞受賞者を含めたシアトルの研究者グループですが、私もそのプロジェクトに協力することになっています。そこで手始めに、シアトルの研究者グループと武藤氏のTBMFC構想を結びつけたいと思いました。

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