
図1(厚生労働省 医政局 指導課)
発熱や下痢、嘔吐・・・子どもが急に具合が悪くなることはよくある。それも夜間や休日、病院がやっていない時に限って起こったりする。今は核家族化が進んでいるから、近くに相談相手になってくれる年寄りもいないし、少子化で、育児の経験が乏しく、母親は不安に駆られる。
あわてて24時間対応の救命救急センターに飛び込むと、すでに同じような子どもを抱えた母親でいっぱいだ。長時間待たされることで、みんな殺気立っている。コンビニ受診*という後ろめたさも脳裏をよぎる・・・。
今回は、そんな母親の悩みを解消してくれる行政側、医療側の取り組みを紹介する。
*コンビニ受診:緊急性がなく軽い症状なのに、夜間/休日に病院の救急外来をコンビニのように手軽に利用すること。
母親の味方 #8000
いま子供をかかえる母親の強い味方として健闘しているのが、#8000という小児救急医療電話相談だ(図1)。全国一律、プッシュホンで#8000と押すと、専門の看護師や医師が無料で相談に応じてくれるシステムである。
(ダイヤル回線、IP電話、携帯電話にも対応していて、詳しい情報は厚生労働省のホームページで確認できる)