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「救急」~医師不足をどうやって補うか(2)
救急医療現場の取り組みを追う

2009/03/25
帝京大学ちば総合医療センター救急集中治療センター

帝京大学ちば総合医療センター 救急集中治療センター長 福家伸夫氏

医師の数は増やせるか?

 「医師の数を増やすという議論がさかんですが、今の医療費・医療制度のままでは、就職できない医師を増やすだけになってしまいます」と福家氏は話す。
その理由については次のように説明する。

 今の保険報酬システムでは、金をかせぐ原動力というのは医師だが、それだけでは決まらない。まず入院患者数を確保するためには、看護師の数が決定因子となる。というのは、入院の際、医療保険から患者1人につき支払われる入院基本料は、看護師1人当たりの入院患者数で決まるからである。

これは看護師の密度が高いほど高く設定されていて、従来は10:1(看護師1人につき入院患者10人)が最高の入院基本料であったが、2006年から7:1基準が新設され、これが最高額になった。

 つまり看護師の数が制限因子になるため、病院では医師数だけ増やしても入院収入をそれに比例して増やすことはできない。しかも、医療の質を上げようとしたら、検査技師その他コメディカルの数も増やさなければならず、病院としては、医師を1人増やしてもそれに見合うだけの売り上げを期待するわけにはいかないから、簡単に医師を雇えない。

就職できなかった医師は、転職するか開業するしかなく、当然開業医が増える。勤務医が苦労して大変だから医師を増やそうといっても、皮肉なことに今の医療費・医療制度のままでは就職できない医師が増えるだけで、勤務医は楽にはならないという。

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リポート 医療の現場から 新着一覧

  • 地域医療の崩壊は食い止められるか 銚子市立総合病院「休止」と「再開」の狭間で(1)(2009年7月17日)
    ノンフィクションライター 田中幾太郎

     全国各地の自治体病院が苦境に陥っていると言われてから久しい。だが、根本的な解決策はまったく見いだされず、大半の施設は相変わらず、医師不足や累積赤字に悩まされている。昨年10月に診療を停止した銚子市立総合病院も、地元住民の願いに反して、8ヵ月以上が経過した今も再開の目処は立っていない。同病院のケースは多くのメディアでも採り上げられ、世間の注目を集めたが、なぜ、ここまで追い詰められたのか、背景に横たわる複雑な事情が正確に伝わっているとは言い難い。これから3回にわたって、その裏に隠された真相を洗いだしながら、地域医療復興へのヒントを探ってみたい。(続きを読む

  • 「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条」 (2009年5月30日)
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     「セックスをしたら妊娠します」「この男の子供を産むためなら死んでもいい!と思うような男の子供しか妊娠してはいけません」・・・・・・など、タイトルだけ読むと、当たり前のことばかり並べた「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条」(表1)が話題を呼んでいる。 書いたのは、川崎医科大学産婦人科非常勤講師・宋美玄氏。今年で産婦人科医になって9年目の女性医師だ。学生時代には、21世紀医療フォーラムの代表世話人である大阪大学副学長・門田守人氏に薫陶を受けたという。(続きを読む

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    取材:21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 森 裕

     発熱や下痢、嘔吐・・・子どもが急に具合が悪くなることはよくある。それも夜間や休日、病院がやっていない時に限って起こったりする。今は核家族化が進んでいるから、近くに相談相手になってくれる年寄りもいないし、少子化で、育児の経験が乏しく、母親は不安に駆られる。 あわてて24時間対応の救命救急センターに飛び込むと、すでに同じような子どもを抱えた母親でいっぱいだ。長時間待たされることで、みんな殺気立っている。コンビニ受診*という後ろめたさも脳裏をよぎる・・・。 今回は、そんな母親の悩みを解消してくれる行政側、医療側の取り組みを紹介する。<br />*コンビニ受診:緊急性がなく軽い症状なのに、夜間/休日に病(続きを読む

  • 「#8000」、「こどもの救急」を知っていますか?(1)(2009年4月14日)
    取材:21世紀医療フォーラム取材班シニアライター 森 裕
  • 「救急」〜医師不足をどうやって補うか(2)(2009年3月25日)
    帝京大学ちば総合医療センター救急集中治療センター
  • 「救急」〜医師不足をどうやって補うか(1)(2009年3月7日)
    帝京大学ちば総合医療センター救急集中治療センター

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