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末端の開業医には、パンデミック情報は、何も届いていない。

2009/07/13
医師・作家 米山公啓

 この際、この医者の権利ということも議論して欲しいところだ。モンスターペイシェントと呼ばれる、問題を起こす患者であっても、診療拒否ができないとすれば、結局、被害を受けるのは、他の患者であり、医療がスムーズに行かなくなってしまう。あえてだれもこのことを問題にしてこなかったが、あまりに患者に対して弱すぎる日本の医者の権限、権利を、再度考えるべきではないだろうか。

 さらに開業医にはウイルスをカットするN95マスクもなく、防御服もない。ほとんど無防備のまま、感染症患者に立ち向かうことになってしまう。そのあたりも、医師会や厚生労働省からの指導も物品の支給もない。

 なぜこれだけ無策のままで来てしまったのか、どう考えても納得できない。国はこんなにやっていますよというポーズを優先してしまったせいか、末端の開業医には、何も届いていない。

 現場での自主的な判断に任せる、そういう態度ではなかったのだろうか。診療拒否をするなということであれば、それなりの備えをしなければ、立ち向かうことはできない。タミフルなどの薬の備蓄もできていない。それでも素手や裸で立ち向かえというのだろうか。
 海外ではN95マスクの装着方法の指導も行い、漏れがないかをチェックなどしている。精神論で感染症と闘えという桝添厚労省大臣にもあきれるばかりだ。

 いまのところそれほど毒性のない新型インフルエンザであるが、であっても、他の病気の患者を守ることも開業医の義務ではないだろうか。自分の患者を守るために診療拒否をした医者までが非難されなければいけないのであろうか。

 医師会も厚生労働省もやることをやって、備えをしてから、命令を下すべきだ。いまの状況は、開業医にとっては、支援物資も届かない第2次世界大戦の日本軍ではないか。

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米山公啓のニュースの読み方 新着一覧

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    医師・作家 米山公啓

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  • 末端の開業医には、パンデミック情報は、何も届いていない。(2009年7月13日)
    医師・作家 米山公啓

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    医師・作家 米山公啓

     首都圏1都3県の知事と政令市長でつくる8都県市首脳会議が23日、東京都内で開かれ、医療福祉分野での連携強化で合意した。救急医療機関の情報システムや搬送システムの相互乗り入れで県境を越えた患者の搬送の円滑化などを検討する。救急医療や周産期医療から着手し、将来はコンソーシアム(連合体)の形成も視野に入れるとしている。 会議では、埼玉県の上田清司知事が「医療政策は都道府県単位だが、首都圏では患者の出入りが頻繁で、県境では他県の病院の方が近いというケースもある」と指摘。患者のたらい回しなどが問題となっている救急医療や周産期医療などから連携を強めるべきだと提案した。(中略) 東京都の石原慎太郎知事は「県境(続きを読む

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