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強制的派遣で研修医を地方へ誘導しても、研修医の過重労働は変わらない

2009/04/07
医師・作家 米山公啓

研修医、都市から地方へ。地域別定員枠、5都府県で削減
 厚生労働省は2日、2010年度に研修を始める医師から導入される新たな臨床研修制度について、都道府県ごとの募集定員の上限案を公表した。研修医の都市部集中を解消するため、東京、神奈川、京都、大阪、福岡の5都府県の定員を08年度の採用実績と比べて削減。大阪の削減幅は最多の61人にのぼった。逆に医師不足に悩む地方の定員を採用実績の2~3倍にして研修医の地方誘導を狙う。
 研修医の募集定員は従来、病院側が自由に設定可能で、全国の定員総数は応募する応募者の約1・3倍まで膨らんだ。医学生にとって売り手市場となり、都市部の人気病院に研修医が集中。大学病院の医師が減少し、大学医局からの医師派遣が減ったことが地方の医師不足を顕在化させたとされる。
 そこで同省は定員総数を1・1倍程度に削減するとともに、都道府県ごとの上限も導入。都市部の病院を「狭き門」にすることで、若手医師が地方の大学病院や中核病院で研修するように促す。
   (日本経済新聞 09年3月3日付記事から)

研修医は安い労働力の供給源

 私の研修医時代を考えると、いまの研修医は比較にならないほど忙しい。学ぶべきことも多くなっている。私が研修医のころ、新しい入院患者は順番で受け持っていたが、時には一週間、新患を受け持たないこともあった。しかし、いったん重症患者を受け持つと、ほとんど家に帰れない状況が続いた。

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米山公啓のニュースの読み方 新着一覧

  • 分業化が必要な時期に来ている日本の医療(2009年7月30日)
    医師・作家 米山公啓

     財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は医師不足の解消に向けた改革案を提言する。医師になる際に選ぶ診療科(内科や外科など)の規制や、看護師の医療行為を広げることなどが柱。医療機関向けの診療報酬が年末に改定されるのを前に、医療サービスを効率的に提供する体制づくりを優先させ、引き上げ論をけん制する狙いもある。(続きを読む

  • 末端の開業医には、パンデミック情報は、何も届いていない。(2009年7月13日)
    医師・作家 米山公啓

     新型インフルエンザの発生国に渡航していないなど感染の疑いがないのに発熱患者の診察を拒否する医療機関が相次いでいる問題で、厚生労働省は7日までに、都道府県を通じて医療機関に対し、適切に診察することを求める通知を出した。 発熱などの症状を示した人への診察拒否については、東京都が6日正午までに都内で173件あったことを確認。舛添要一厚生労働相は6日に開かれたインフルエンザに関する対策会議で「医師法違反だ。医者の社会的義務として対応してほしい」と求めた。 同省の通知では、発熱患者が保健所などの発熱相談センターの指示に従って一般の医療機関を受診した場合、患者にマスクをするなど感染予防を指導したうえで、診察を(続きを読む

  • 県境を超えた医療福祉の連携。まずは実践的な病院情報の発信を(2009年5月25日)
    医師・作家 米山公啓

     首都圏1都3県の知事と政令市長でつくる8都県市首脳会議が23日、東京都内で開かれ、医療福祉分野での連携強化で合意した。救急医療機関の情報システムや搬送システムの相互乗り入れで県境を越えた患者の搬送の円滑化などを検討する。救急医療や周産期医療から着手し、将来はコンソーシアム(連合体)の形成も視野に入れるとしている。 会議では、埼玉県の上田清司知事が「医療政策は都道府県単位だが、首都圏では患者の出入りが頻繁で、県境では他県の病院の方が近いというケースもある」と指摘。患者のたらい回しなどが問題となっている救急医療や周産期医療などから連携を強めるべきだと提案した。(中略) 東京都の石原慎太郎知事は「県境(続きを読む

  • 日本医療事務センター、医師の事務補助者を派遣。まず養成講座開設(2009年5月14日)
    医師・作家 米山公啓
  • 強制的派遣で研修医を地方へ誘導しても、研修医の過重労働は変わらない(2009年4月7日)
    医師・作家 米山公啓
  • 国立国語研が「イレウス」「QOL」など57語について提案(2009年3月27日)
    医師・作家 米山公啓
  • 日本医師会が「第3回 喫煙意識調査」の結果を発表。(2009年3月7日)
    医師・作家 米山公啓

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