日本医師会「第3回 喫煙意識調査」
~女性産婦人科医の喫煙率が急上昇、呼吸器科医では激減。
日本医師会は、2月4日、「第3回 日本医師会員喫煙意識調査報告」を公表した。2008年の医師の喫煙率は男性15.0%、女性4.6%で、過去2回の調査に比べてどちらも大きく減少していたが、産婦人科の女性医師では喫煙率が急激に上昇するなど、診療科によって差があることも明らかになった。(中略)すべての診療科で喫煙率の低下傾向が見られた男性会員とは対照的に、女性会員では喫煙率の上昇傾向が見られた診療科が少なくなかった。
中でも顕著だったのは、産婦人科の女性会員。00年は3.8%、04年は7.5%だった喫煙率が、08年には12.5%に上昇。回答者数が少ないため有意差はないが、上昇率では突出していた。事態を重く見た日本医師会は、近く、日本産婦人科医会に要望を出し、全数調査を行う予定だという。(2009年2月6日付「日経メディカルオンライン」より)
喫煙が、高脂血症など生活習慣病の大きなリスク要因であることは、最近の国内の大規模な調査でもわかってきた。それにもかかわらず医者がまだ喫煙していること自体、私には信じられない。
今回の医師の喫煙率の調査で、女性会員の喫煙率が上がっているのは、仕事のストレスがかなりひどいのだろうと同情的な見方はできない。いくら忙しくても、医者の場合、個人の嗜好品だからという言い訳で許されるものではない。
学会会場での喫煙が問題にされるようになったのは、ごく最近のことだ。呼吸器学会や循環器病学会の会場での禁煙が実現したのは、結構最近の話であるから、あきれるばかりだ。