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Dr.田中が教える国試のツボ【眼科編(その1)】
第12回 眼科にはキーワードだけでも得点できる問題がある

2010/06/02
Dr.田中

キーワードを覚えることが重要


臨床に即した問題が出題されるようになったことで、私たち臨床医は国試の問題を予想しやすくなりました。例えば、最近では手術の大多数を白内障が占め、医薬品の進歩により緑内障の手術は減少しています。そこで白内障の出題が多くなっています。また、糖尿病はいまだに多いので、糖尿病がらみの問題が数多く出題されています。

模擬試験の問題を作成するために、過去7年間の出題傾向を調べましたが、7年間で5回出題された問題、4回出題された問題など、出題率が上位になっている病気は臨床で見る機会が圧倒的に高い病気です。その一方で、7年間に1度か2度しか出題されたことのない問題は、臨床ではあまり出会わない病気ですが、幅広い知識を問うという国家試験の責務として記憶力を試すために出題されているという側面があります。

国試では、眼科の問題は毎回20問弱が出題されます。つまり、眼科には国試対策のためのすべての力を使ってはいけないということになります。国試対策のための時間の一部をいかに有益に使うかが重要です。国試で出題される20問のうち8割を正答するために抑えておかなければならない情報は、それほど多くはないのです。

というのも、小児科や産婦人科、整形外科などに比べて眼科は点数の取りやすい科目だからです。眼科の問題文には必要最低限の情報が入っているので、キーワードを積み重ねるだけで病名がわかり、病名がわかれば治療はそれほど多様性がないので解答することができる問題が多いのです。キーワードだけで、病名や治療法をかなり絞ることができるのです。例えば、眼科には白髪になる病気があります。問題文に「白髪」という2文字があっただけで「Vogt-小柳-原田病」と病名を答えることができます。ほかにも年齢・充血・視力などの情報である程度のことがわかります。絞り込みやすいキーワードが眼科には多いのです。

キーワードを覚える方法として、私の国試対策法をご紹介します。大学時代に自分が書いた講義ノートを要約し、その内容をさらに要約する作業を繰り返しました。最終的にはキーワードだけが残るまで短くしたメモにします。こうしてポイントごとのキーワードを思い出すことで、全部がつながるように理解することができました。キーワードに関する記述を徐々に減らして、すべてを網羅できるように理解し、暗記していったのです。要約する作業と、内容を理解する作業を繰り返すことで暗記に結びつけていきました。全文を写真のように暗記するのではなく、情報の筋道を作った上でキーワードだけを写真のような映像として記憶する方法です。

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