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有名予備校の人気講師が教える 国試対策のツボ
第2回 国試対策は、早い仕掛け!

2009/10/13
Dr.山崎(MECBOOK監修)(MECCBT模試監修)

勉強の順番は、最初にメジャー科目を終わらせるのが鉄則です。メジャー科目とは内科、外科、産婦人科、小児科といった勉強の範囲が広く、点数配分のウエイトも高い科目です。私の勉強スタイルは、とにかく早く終わらせて、それを繰り返しやるというものでした。何度も反復して勉強して、とにかく暗記するというやり方です。頭が痛くなるくらいまで暗記をすること。医師というのは、将来も、どんどん果てしなく新しい知識を頭に入れなければならない職業です。だから私は、いまのうちに「脳みそを膨らませなさい!」と学生の皆さんに言いたいのです。

暗記をして、最初は理論的なことが全然わからなくとも、とにかく繰り返し勉強する。すると、断片的だった知識が互いに関連づけられ、理解できてきます。例えば、小児科は、内科のいわば子供版ですから、内科で勉強する糖尿病Ⅰ型が小児科でも出てきます。こうして1つの知識が複数の科目で使える知識になるので、徐々に知識がネットワーク化されていくのです。こうなると、勉強がどんどん楽しく、楽になってきます。

模擬試験は全部受験!


メジャー科目を終えたらマイナー科目(眼科・耳鼻咽喉科・整形外科・精神科・皮膚科・泌尿器科・放射線科)の勉強に入るわけですが、当然のことながら出題数の比較的多い科目から勉強するのが効率的です。それだけ暗記量が多いので、そちらから片付けることで、気持ちが楽になります。そして徐々に、出題数の少ない科目に移っていくようにします。マイナー科目の中で、出題数の多い科目といえば、いまは例えば精神科です。うつ病が増えるなどの時代の要請で、国家試験でも重要な科目になっています。

国試は、医師というプロになるための入口だと思ってください。国試に合格して、臨床研修の現場に出れば「あれはどっちだったかな?」などと考えている暇などはなく、その場で瞬時に対応しなければなりません。必要な知識は空気のようになっていて、いつでもパッと自然に出てこなければいけない。国試はその準備のための資格試験でもあるのです。だから私は、目先の国試対策という以上に、プロの医師としてより良い活動をするためにも、「いま学生のうちにできるだけ多くの知識を頭に入れておくように!」と声を大にして言いたいです。

国試対策の勉強を、大学の講義と並行して、あるいは講義の予習の形で進めるのも、有効なやり方です。例えば、私の場合、大学6年生の春から夏にかけて公衆衛生の講義がありました。公衆衛生はメジャー科目ではありませんが、出題数が多い重要な科目です。講義が始まると、その授業にのっかる形で、国試対策の勉強も進めました。そして、途中でぐんと進度をあげて、勉強を終えてしまったのです。そうすると、授業が復習になりますから、全体像が見渡せてよく頭に入る。先生が、知識プラスαの非常に良い授業をしてくれているのもわかり、感銘を受けました。こうすれば、授業と国試対策の勉強とは、相乗効果を生み出してくれます。

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